WCRP/RfP日本委の「震災から9年目をむかえる宗教者復興会合」から セッション3「『これからのいのち』への責任」
日頃からの交流が災害時支援の鍵
「『これからのいのち』への責任」と題したセッションでは、大阪大学大学院の稲場圭信教授、宮城大学の佐々木秀之准教授、「福島子どもが自然と遊ぶ楽校ネット」幹事の江川和弥氏、浄土宗愚鈍院の中村瑞貴住職、「チャーチ・ワールド・サービス(CWS)ジャパン」の小美野剛事務局長がパネリストとして発表。世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会の國富敬二事務局長がコーディネーターを務めた。
明るい社会づくり運動「全国都道府県会議」
NPO法人「明るい社会づくり運動」の平成31年度第6回「全国都道府県会議」が4月28日、東京・港区のメルパルク東京で行われた。全国の推進協議会の代表ら106人が参加。協力団体である立正佼成会から、同法人の常務理事を務める澤田晃成総務部部長、理事の沼田雄司布教相談役が出席した。
東京佼成ウインドの第143回定演 元首席指揮者のポール・メイエ氏が指揮
東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)による「第143回定期演奏会」が4月25日、東京芸術劇場(東京・豊島区)で開催された。約1000人が来場した。
TKWO――音楽とともにある人生♪ トランペット・奥山泰三さん Vol.1
日本トップレベルの吹奏楽団として知られる東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)。演奏会をはじめ、ラジオやテレビ出演など、多方面で活躍する。また長年、全日本吹奏楽コンクールの課題曲の参考演奏を行っていることから、特にコンクールを目指す中学生・高校生の憧れの存在でもある。本企画の21人目に登場するのは、トランペット奏者の奥山泰三さん。今回は、トランペット鼓隊との運命的な出合いやTKWOとつながる縁について聞いた。
心の悠遠――現代社会と瞑想(2) 写真・文 松原正樹(臨済宗妙心寺派佛母寺住職)
純粋な人間性が、心の奥底に
米・コーネル大学でアジア研究学の修士号、ならびに宗教学の博士号を取得後、私は、カリフォルニア大学バークレー校仏教学研究所やスタンフォード大学HO仏教学研究所、セント・メリーズ・カレッジで教壇に立ちながら、定期的にこれらの大学やシリコンバレーのGoogle本社、ヴァージン・アメリカ本社で「禅マインドフルネス」と名付けて坐禅会や茶道体験セミナーを開いてきた。
新・仏典物語――釈尊の弟子たち(23)
ブッダの衣鉢を嗣ぎし者
眼下に樹海が広がっていました。その遥(はる)か遠くに城の尖塔(せんとう)がかすかに見えました。山の中腹に切り開かれた岩場に立ち、老いた修行僧はその風景を眺めました。身にまとった衣は破れ、身の丈を超える長い棒を杖(つえ)代わりにしていました。
唯仏与仏(42) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話
一つのことに心を集中することを、「三昧(さんまい)」といいます。読経三昧、唱題三昧などは、在家仏教者にとって「禅定(ぜんじょう)」を得るいちばんの近道です。つまり、朝夕のご供養がしっかりできていれば、ふだんの考え方もだんだんに雑念が少なくなっていくのです。
男たちの介護――(16) 遠距離の老老介護 母と穏やかな時間を過ごすために
連れ合いを亡くした母親を案じ
携帯電話の着信音が鳴った。「お父さんが入院した」。平成23年春、仲田惠三さん(71)は、母親のきよさん(92)からの知らせに「すぐに行く」と返答ができなかった。父親の政夫さんは、インフルエンザの予防接種後、風邪をこじらせ、肺炎を患ったという。気がかりでないといえば嘘(うそ)になる。だが、地元の地区役員の仕事で毎日、予定が詰まっていて、駆け付けることはできなかった。