唯仏与仏(42) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話

一つのことに心を集中することを、「三昧(さんまい)」といいます。読経三昧、唱題三昧などは、在家仏教者にとって「禅定(ぜんじょう)」を得るいちばんの近道です。つまり、朝夕のご供養がしっかりできていれば、ふだんの考え方もだんだんに雑念が少なくなっていくのです。

心身医学の最高権威である池見酉次郎(ゆうじろう)博士と、対談をさせていただいたときのことです。博士は「私はいろいろと精神統一を試みてみましたが、なかなかうまくいきません。ところが、南無妙法蓮華経を繰り返し唱えていると、不思議にそれができるのです」とおっしゃっていました。

確かに、そうだろうと思います。

(『庭野日敬平成法話集1 菩提の萌を発さしむ』の一節を抜粋して掲載します。今回は同書238ページから)

※『庭野日敬平成法話集1 菩提の萌を発さしむ』について
佼成出版社ウェブサイト https://www.kosei-shuppan.co.jp/book/b358914.html