カルチャー

バチカンから見た世界(73) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

「自由市場は社会正義を基盤とせよ」――ローマ教皇

世界経済の金融への偏重ぶりを「崇拝」と非難し、人間の労働に尊厳性を与え、社会の共通善を追求する実体経済への回帰を訴えるローマ教皇フランシスコ。イタリアの経済紙「イル・ソーレ・24オーレ」(9月7日付)のインタビュー記事の中で教皇は、「人間の尊厳性を守って(生産)活動を展開し、共通善を追求していくことは、企業にとっても良いことになる」と主張した。

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気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(22) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

あなたが大事にしていることを、僕も大事にするよ

日本各地を10日間、一人旅した。今、タイへと戻る空港のロビーでこの原稿を書いている。旅の主な目的は、講演や瞑想(めいそう)会。縁ある方々からお招き頂き、名古屋、石川、大阪、京都、東京を動き回る充実した旅であった。

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バチカンから見た世界(72) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

人間復興につながる経済を望むローマ教皇

11月18日、カトリック教会の「第2回貧しい人のための世界祈願日」を迎え、バチカンでは聖ペトロ大聖堂でミサが執り行われた。

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ミンダナオに吹く風(22) 敗戦後、日系人たちはジャングルへ逃れた 写真・文 松居友(ミンダナオ子ども図書館代表)

敗戦後、日系人たちはジャングルへ逃れた

「ミンダナオ子ども図書館」の訪問者を連れ、私たちはミンタルの日本人墓地に寄った。大きな熱帯樹の下で、慰霊碑に手を合わせて祈っていると、蝉(せみ)たちの声に交じって鳥の鳴き声が聞こえてくる。まるで、戦争で死なざるを得なかった霊たちが、祈りを捧げている私たちの姿を天から見下ろして、声を掛けてきているかのようなさえずりだ。後日、この日本人墓地では、ミンダナオ子ども図書館の若者たちが集まって、近くにある日系人会の学校の子どもたちと共に「平和の祈り」を捧げた。

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バチカンから見た世界(71) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

ポピュリズムの拡大と憎悪による犯罪の増加

バチカンの国連常駐代表を務めるベルナルディト・アウザ大司教はこのほど、ニューヨークの国連本部で行われた人種主義や人種差別、外国人への不寛容を考える会合において、「政治家たちが人々の恐怖を憎悪に向けて扇動しないように」と訴えた。

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気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(21) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

タイの葬式本に学ぶ、故人の見送り方

先月、お世話になった方が病気で亡くなり、バンコクでの葬儀に家族で参列した。私が住むウィリヤダンマ・アシュラム(旧ライトハウス)を建てるのに尽力されたシニナートさんのお父さまで、アキサックさんという方だ。享年86歳。3年前に心臓を患い、療養中だった。中華系タイ人で、長年財務省の公務員として勤め、定年後も相談役として活躍されていた。ダンディーで車が大好きな、ちゃめっ気たっぷりのすてきなおじさまであった。

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バチカンから見た世界(70) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

金正恩委員長からの招待状を待つローマ教皇

文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領が10月17、18の両日にバチカンを訪問した。これに先立つ15日、政権を支える与党・民主党の李海チャン(イ・ヘチャン)代表が、情報源を明らかにしないながらも、「来年の春にかけて、ローマ教皇フランシスコが北朝鮮訪問を希望しているとの話を聞いている」と発言していた。

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ミンダナオに吹く風(21) 日本からの移民 写真・文 松居友(ミンダナオ子ども図書館代表)

日本からの移民

日本からの訪問者たちと、ミンダナオ子ども図書館で予約をしたホテルに車で向かった。そこは、空港からそれほど遠くない居心地の良いホテルで、裏には日系人会の運営する学校が建っている。

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気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(20) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

リハビリに気づきを添えて――母の骨折に学ぶ

母が右手首を骨折した。しかも、タイで。7月末のことだった。80歳を超える母と妹家族の総勢8人が、夏休みにタイまで遊びに来てくれていた。10日間の楽しいタイの旅がもうあと数日で終わるという時、母はわが家のベランダにあった段差で転んでしまい、手首を地面に強く打ち付けてしまったのだ。一瞬のことだった。

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バチカンから見た世界(69) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

金融が偶像となる時――経済のあり方に警鐘を鳴らすローマ教皇

イタリアでは3月の総選挙後、大衆の願望や不安を利用して扇動するポピュリズムの政権が誕生した。その中核を成すのは、政党「五つ星運動」だ。

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