カズキが教えてくれたこと ~共に生きる、友と育つ~

カズキが教えてくれたこと ~共に生きる、友と育つ~(3) 写真・マンガ・文 平田江津子

“運命の分かれ道”となった出会い

カズキは、3歳から知的障害児通園施設に通い始めました。就学先の小学校については、医師や専門家、施設スタッフの全員から「特別支援学校がふさわしい」と言われていたので、彼にとってそれがいちばん良い道だと思っていました。

続きを読む

カズキが教えてくれたこと ~共に生きる、友と育つ~(2) 写真・マンガ・文 平田江津子

“ありのまま”を認めることができなかった後悔

2歳半で「小児自閉性障害」と医師から診断された息子・カズキ。ショックと不安に襲われた私を支えた一つが信仰でした。特に、物心ついた時から立正佼成会の信仰と共に歩む中で学んだ法華経の「法師品」です。その中に説かれる、人を救うために、自ら誓願して生まれてくるという「願生(がんしょう)」の教えに初めて触れた時、衝撃を受けました。

続きを読む

カズキが教えてくれたこと ~共に生きる、友と育つ~(1) 写真・マンガ・文 平田江津子

自閉症の息子・カズキを授かって

息子・カズキは「自閉スペクトラム症、知的発達症」と医者から診断されています。その特徴を調べてみると、周囲とのコミュニケーション困難、言語発達の遅れ、興味の対象が限定的、強いこだわりを示す、変化が苦手などなど……たくさんの項目があります。「二つ当てはまれば自閉症の疑い」とありますが、カズキの場合は当てはまらないものが二つくらいしかない、というほどコテコテの“自閉君”です。

続きを読む