佼成出版社の電子書籍販売サイト「ちえうみ」がオープン

株式会社佼成出版社が運営する電子書籍販売サイト「ちえうみ」が、10月3日(月)正午にオープンしました。仏教書を中心とする当社の電子書籍を販売するとともに、「ちえうみ」の専用アプリを通じて「文字の拡大」や「検索機能」など新たなサービスを提供します。電子書籍を1点から購入できる「単品プラン」と、月単位のサブスクリプション(定額)に対応した「読み放題プラン」が用意されています。

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バチカンから見た世界(126) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

カザフスタンの核兵器放棄は勇断――教皇

ロシアのプーチン大統領は9月21日、国営テレビに出演し、ウクライナで展開されている軍事作戦に関して部分的な動員を可能とする大統領令に署名したことを明らかにした。部分動員の対象は、軍務経験のある国民30万人とのこと。加えて、ロシアが大部分を制圧したウクライナ東部や南部の4州において、親ロシア派勢力が企画している、ロシアへの編入を問う住民投票(23~27日)に関し、「支持する」と公表した。

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動揺するロシアの国内状況(海外通信・バチカン支局)

ロシアのプーチン大統領は9月21日、ウクライナ東部や南部で劣勢にあるロシア軍の軍事作戦の打開を図るために、部分的な動員(予備兵の招集)を可能とする大統領令に署名したことを明らかにした。現地の報道によれば、同国内の多くの都市で動員に反対する市民によって抗議デモが展開され、招集に応じることを拒否する青年たちが、国外への逃亡を試みているとのことだ。

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笑トレで元気に――健康と幸せを呼ぶ“心の筋トレ”(2) 文・日本笑いヨガ協会代表 高田佳子 (動画あり)

赤ちゃんが、ニコッと笑う。それだけで、周りの人を幸せにします。自分の子はもちろん、知らない赤ちゃんでさえ、自分の顔を見てニコニコしてくれると、何の下心もない無心の“笑い”にとろけるような幸せを感じ、つられて笑顔になります。人間は、生まれた時から他の人を幸せにする力があるのです。

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(67) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

盛者の「国葬」

「祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹(さらそうじゅ)の花の色、盛者必衰(じょうしゃひっすい)の理(ことわり)をあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。猛(たけ)き者も遂(つい)にはほろびぬ、偏(ひとえ)に風の前の塵におなじ」(『平家物語』第一巻)

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「第1回庭野平和賞奨励賞」受賞者決定 人々の生活に密着した平和活動に光を

公益財団法人庭野平和財団(庭野日鑛名誉会長、庭野浩士理事長)による「第1回庭野平和賞奨励賞」の受賞者がこのほど決定した。受賞したのは人権活動家のルキ・フェルナンド氏(49、スリランカ)、「アクション・ノースイースト・トラスト」(The Ant)共同代表のジェニファー・リアン氏(50、インド)、「グスドゥリアン・ネットワーク」ナショナルディレクターのアリサ・コトルンナダ・ムナワロ・ワヒド氏(50、インドネシア)の3人。9月16日、京都市のホテルで記者会見を開き、席上、庭野理事長が発表した。受賞者には、正賞の賞状と副賞の賞金200万円が贈られる。

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忘れられた日本人――フィリピン残留日本人二世(2) 写真・文 猪俣典弘

涙を流しながら日の丸を振り、両陛下をお迎えした彼らは誰なのか

両陛下が最後の「慰霊の旅」でマニラ戦に言及

上皇上皇后両陛下が御在位中、海外での最後の「慰霊の旅」としてフィリピンの土を踏まれたのは2016年1月のことでした。先の大戦で日米両軍によって激しい地上戦が繰り広げられたフィリピンへの訪問は、両陛下の強い願いで実現したそうです。

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バチカンから見た世界(125) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

2人の教皇のカザフスタン訪問――米国同時多発テロからウクライナ侵攻へ

ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世がカザフスタンを訪問したのは、米国同時多発テロの発生から10日後、2001年9月22から25日にかけてだった。東西冷戦の象徴だった「ベルリンの壁」が崩壊し、人々が世界平和の到来を信じていた3千年紀の始まりに、世界で宗教の名を語った暴力、憎悪、戦争、テロ、報復が扇動され、世界は「文明の衝突」を叫ばれる暗黒の歴史に逆戻りしていった。

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英国のエリザベス二世女王が逝去(海外通信・バチカン支局)

「英国の母」と呼ばれたエリザベス二世女王が9月8日、96歳で永眠した。訃報に接したローマ教皇フランシスコは同日、チャールズ三世新国王宛てに弔電を送付。「英国国家とコモンウェルス(英連邦)の善に対する奉仕、責務遂行に関する献身の模範、キリストへの信仰とキリストの約束に対する確固たる希望を示した」と女王を称賛しながら、「心からの哀悼」を表明して「女王の永眠」を祈った。

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バチカンから見た世界(124) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

ロシア正教会を追放すべきか、対話の余地を残すべきか――世界教会協議会

8月31日から9月8日まで、ドイツ南部のカールスルーエで世界教会協議会(WCC)の「第11回世界大会」が開かれた。同大会には、世界120カ国以上にある350を超えるキリスト教諸教会(総信徒数約5億8000万人)から代表者約4000人が参加した。

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