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WCRP日本委「トルコ・シリア地震緊急支援募金」を実施 3月31日まで
トルコ南部のシリア国境近くを震源とする大地震が2月6日午前4時17分(現地時間)に発生した。甚大な被害が生じている状況に対し、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会はこのほど、現地の支援を目的とした「トルコ・シリア地震緊急支援募金」の実施をウェブサイトで発表した。
TKWO「課題曲コンサート2023」 コンクール目指す学生らを魅了 初のライブ配信も
東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)の「課題曲コンサート2023」が2月17日、府中の森芸術劇場(東京・府中市)で開催された。
ウクライナ緊急募金 全国の会員から2331万4040円 厳寒下で避難生活送る人々への支援
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻開始から1年が経過する。ロシア軍の激しい砲撃によりウクライナ各地のインフラ施設が破壊され、電力供給の途絶や断水が発生。マイナス20度にもなるというウクライナの厳しい冬を越す燃料や食料が不足し、国内で避難生活を送る人々が命の危機にさらされた。
【認定NPO法人 難民を助ける会理事長・堀江良彰さん】侵攻から1年――世界に目を向け、興味・関心を持ち続けて
昨年2月24日にロシアがウクライナに軍事侵攻し、1年が経つ。これまでに、ウクライナ国内の市民7000人以上(国連人権高等弁務官事務所、今年2月13日発表)が犠牲になった。現在も戦闘が続く国内では、600万人(国連難民高等弁務官事務所、1月現在)が避難生活を送り、800万人が避難民として欧州連合(EU)に逃れた。ウクライナ、モルドバ、日本などで避難民の支援を行う認定NPO法人難民を助ける会(AAR Japan)の堀江良彰理事長に、現在の避難民の状況や、日本人ができる支援について聞いた。
WCC新総幹事の就任式典が開催(海外通信・バチカン支局)
スイス・ジュネーブを拠点とする世界教会協議会(WCC)本部のエキュメニカル礼拝堂で2月17日、同協議会の第9代総幹事となるジェリー・ピレー氏の就任式典が執り行われた。スイスのキリスト教諸教会代表者、ジュネーブ市民社会の指導者、国連欧州本部の関係者、WCC加盟教会、南アフリカのプレスビテリアン合同教会や同国教会協議会の責任者らが参加した。
第40回庭野平和賞 インド平和活動家のラジャゴパール P.V.氏に
「第40回庭野平和賞」の受賞者が、インドの平和活動家であるラジャゴパール P.V.氏(74)に決まった。公益財団法人庭野平和財団(庭野日鑛名誉会長、庭野浩士理事長)は2月16日、京都市内のホテルで記者会見を開き、席上、庭野理事長が発表した。
トルコ国民の苦しみに思いを馳せる教皇(海外通信・バチカン支局)
ローマ教皇フランシスコは2月16日、バチカンでトルコの駐バチカン新大使に任命されたウフク・ウルタス氏からの信任状を受理した。その席上、「トルコの高貴なる国民に対し、この(大地震で多くの犠牲者が出た)苦しみの時に、私の思いと祈りを表明する。親愛なる兄弟姉妹たちよ、私は、あなたたちの近くにいて、祈っている。友愛を込めて」と記した署名入りの記帳書を新任大使に託した。
「アブラハム系宗教の家」の竣工式典が挙行(海外通信・バチカン支局)
ローマ教皇フランシスコとイスラーム・スンニ派最高権威機関「アズハル」(エジプト・カイロ)のアハメド・タイエブ総長が2019年2月、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで、世界から参集した400人の諸宗教指導者(立正佼成会から庭野光祥次代会長が参加)を前に、「人類の友愛に関する文書」に署名した。その精神を実現するためのシンボル「アブラハム系宗教の家(アブラハム・ファミリー・ハウス)」の竣工(しゅんこう)を祝う式典が2月16日、同国のサディヤット島で挙行された。
利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(71) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)
個人の努力の限界を超えたコロナ感染
コロナ第8波は猛威を振るい、日本はまさに世界でもっとも感染状況の悪い国の一つとなってしまった。個人的にも、私自身も含め身近な人々が次々と感染してしまい、仕事でもあちこちでその経験を聞くに至った。この連載でも、また授業や公共的な場でも、私は感染への警戒と自粛を呼びかけ、近時は政治的・社会的に緊張感が緩んでいるので、自制を続けるように注意を喚起してきた。それだけに自分でも細心の注意を払ってきたのだが、感染拡大の勢いが周囲でもあまりにも激しく、回避できなかった。ここまでくると、個人の努力の限界を超えていると言わざるを得ない。
忘れられた日本人――フィリピン残留日本人二世(7) 写真・文 猪俣典弘
希望の灯火
地域を支える日系人組織を目指して
前回の連載で書きましたが、フィリピン・パラワン島の残留日本人二世は77年を経て再結集し、2022年にパラワン日系人会を創立しました。侵略者の末裔(まつえい)として烙印(らくいん)を押され、長い沈黙を強いられた後、再び日系人としてのアイデンティティーを掲げて集まったのは、負の歴史を塗り替え、新しい時代を切り開きたいという切実な願いがあったからこそ。そのためには、地域に貢献できる日系人組織として活動したい――そうした強い意志を感じさせるスタートでした。