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【漫画家・魚戸おさむさん】“病気を治さない医者”の物語

人生の終末期を自宅で迎えたい――。漫画『はっぴーえんど』(小学館)は、死を間近に控えた患者の願いをかなえるため在宅医の主人公・天道陽(てんどうあさひ)が奮闘する姿を描いている。この作品の著者で、日本の「在宅医療」の現場を初めて漫画にしたのが、魚戸おさむさんだ。命を見つめ、死と向き合う“異色”の漫画を通じて伝えたかったこととは何か。新緑がまぶしい季節、その思いを聞きたくて魚戸さんのアトリエを訪ねた。

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絵画でめぐる四季 ~山口暁子の世界~ 6月

『to have a secret place』

タイトルを直訳すると「秘密の場所をもつこと」となります。

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内藤麻里子の文芸観察(45)

誤解を恐れず言えば、読み終わった時、まさか小説でお芝居が観られるとはという、いささか妙な感慨にふけってしまった。それが永井紗耶子さんの『木挽町(こびきちょう)のあだ討ち』(新潮社)である。

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募金活動で世界の人々の幸せを願う 「365日が青年の日」の取り組みから

立正佼成会では、子どもを支援する「ユニセフ募金」に加え、今年度から新たに、難民を支援する「国連難民募金」、飢餓に苦しむ人に食料を届ける「国連WFP募金」の募金活動が設けられた。各募金の浄財は、ユニセフ(国連児童基金)、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、国連世界食糧計画(国連WFP)に寄託されることになった。

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バチカンから見た世界(140) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

ウクライナ侵攻後の世界は分断されていくのか

現代史は、人類が戦争と破壊の廃墟(はいきょ)から立ち上がろうと「世界平和」を希求するたび、必ずと言っていいほど裏切られてきた道程といえる。

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笑トレで元気に――健康と幸せを呼ぶ“心の筋トレ”(9) 文・日本笑いヨガ協会代表 高田佳子 (動画あり)

『良いこと探し』

前回お伝えしたように、高額な請求書がやってきたとしても、それを見て笑う、人にも見せながら笑う。気持ちが落ち込んだ時には、笑うなんてバカバカしいと思うものですが、気持ちや感情を無理に前向きに切り替えて笑う必要はありません。心はそのまま横に置き、呼吸に「ハハハハ」と声を足す動作をする。すると、脳は「笑っている」と認識し、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンが分泌され、副交感神経が高まり、リラックスして気分が穏やかになるのです。

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〈ひと〉神奈川大学大学院で歴史民俗資料学の博士号を取得 本会中央学術研究所学術研究室員の會澤健裕さん(37)

今春、神奈川大学大学院で歴史民俗資料学の博士号を取得した。パシフィコ横浜国立大ホールで開かれた卒業式では、修了生を代表して、同大学の小熊誠学長から学位記を授与された。

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「国際カリタス 新会長に菊地功大司教を選出」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)

国際カリタス 新会長に菊地功大司教を選出

国連の救援機関に次ぐ世界最大の民間救援活動団体「国際カリタス」は5月11日から16日まで、『兄弟愛の新しい歩みを構築するために』をテーマに第22回総会をローマで開催し、13日の役員選挙で菊地功カトリック東京大司教区大司教(神言会、世界宗教者平和会議=WCRP/RfP=日本委員会評議員)を新会長に選出した。

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一食啓発月間 アフリカへ毛布をおくる運動 日本の思いを届けた最終配付(後編)

2022年、最後のキャンペーンを終えた「アフリカへ毛布をおくる運動」(同運動推進委員会=JBAC=主催)。39年の歩みを締めくくるべく、ミッションチームの一行は3月17日、最後の毛布を配付するため、モザンビークに入国した。(前編はこちら)

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(74) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

感染放任主義と自ら律して身を守る必要性

暖かい季節になってきた。ゴールデンウイークの歓楽気分を経て、「コロナは終わった」というように、あたかも問題が収束したような風潮が漂っている。感染症などの専門家たちが警告しているように、政治的思惑で5類になったからといって、コロナ感染そのものがなくなったわけではなく、浮かれるのは禁物だ。検査や治療も自費で賄う必要性が増大し、感染者や濃厚接触者の外出禁止も大幅に緩和されたから、コロナ感染者がいわば野放しになったようなものだ。このため感染リスクは増大し、日々の感染状況の公表もなくなってしまったのだから、人々が気づかないうちに蔓延(まんえん)してしまう危険がある。事実上は、統計隠蔽(いんぺい)と同じような効果があるわけだ。

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