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食から見た現代(15) “安心・安全”な食の時間〈後編〉  文・石井光太(作家)

神奈川県相模原市にある児童養護施設「中心子どもの家」には、幼稚園児からおおむね18歳くらいまでの子が、45人暮らしている。

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内藤麻里子の文芸観察(67)

いまどきはやりの、キャラクターが立った軽妙なお仕事小説かと思ったら、まったくそんなことはなかった。城戸川(きどかわ)りょうさんの『高宮麻綾(まあや)の引継書』(文藝春秋)は、最初こそ、その雰囲気を漂わせるが、あくの強い主人公が仕事と格闘する姿を描く、かなり本格派のビジネス小説だった。それにポップな衣を着せて、現代が放つビジネス小説と言えよう。うれしい誤算に満ちた快作だ。

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カズキが教えてくれたこと ~共に生きる、友と育つ~ (4) 写真・マンガ・文 平田江津子

つらかった経験を糧として

知的障害児通園施設を嫌がり、地域の幼稚園生活を楽しんだカズキ。“いっしょ”に過ごすことで彼との付き合い方を身につけていった同級生の子どもたち。幼稚園で驚きの光景を目の当たりにした私たち夫婦は、どんな子でも、自分たちの住む地域の学校に行くのが“当たり前”になっていくことこそが、差別や偏見を生まない、誰もが安心で生きやすい社会をつくることにつながると確信し、カズキの就学先として地元の小学校を希望しました。

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「バチカンから見た世界」(166) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

3宗教間の融和なくして中東和平は実現できない(16)—イスラエルはなぜガザ地区を地獄、終末、人間恥辱の場としていくのか?—

イタリアの権威ある民間シンクタンクISPI(国際政治学研究所)は4月4日、「(イスラエルの)ネタニヤフ首相に対して、司法権からの(汚職、怠慢、司法権への攻撃などに関する)追及が強まれば強まるほど、中東でのイスラエル軍の攻撃が激化していく」との分析を明らかにした。同首相が自政権の延命のために、中東におけるイスラエル軍の軍事活動を激化させている、と非難する。イスラエル軍がパレスチナ・ガザ地区での戦闘を再開したのみならず、レバノン、シリアに対する空爆を始めたからだ。特に、ガザ地区では7日、もう数少なくなった「炊き出し場」の一つが攻撃され、空腹を凌(しの)ぐために列をつくっていた女性や子どもなど30人が殺害された。

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切り絵歳時記 ~柳田國男『先祖の話』から~ 5月 文/切り絵 ルポライター・切り絵画家 高橋繁行

人は死ねば子孫の供養や祀(まつ)りをうけて祖霊へと昇華し、山々から家の繁栄を見守り、盆や正月に交流する――柳田國男は膨大な民俗伝承の研究をもとに日本人の霊魂観や死生観を見いだした。今月から、戦時下で書かれた柳田國男の名著『先祖の話』をひもときながら、切り絵を使って日本古来の歳時記を絵解きしたい。

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楽生(らくいき)~楽に生きるを極めるヒント~ (1) 文・日本笑いヨガ協会代表 高田佳子

赤ちゃんはみんな天才

赤ちゃんがやってきた日を、覚えていますか? 新しい家族となった赤ちゃんに初めて会った日のことです。

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南半球から来た教皇が逝去(海外通信・バチカン支局)

ローマ教皇庁「信徒・家庭・生命省」のケヴィン・ジョセフ・ファレル枢機卿(カメルレンゴ/教皇空位期間管理者)は4月21日、「親愛なる兄弟の皆さま、深い悲しみをもって、教皇フランシスコの逝去を告げなければなりません」と公表した。死因は、脳卒中と心不全と伝えられている。

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立正佼成会 庭野日鑛会長 3月の法話から

3月に大聖堂で行われた式典から、庭野日鑛会長の法話を抜粋しました。(文責在編集部)

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教団創立87周年記念式典(動画あり)

「現実に人を救い、世を立て直すには、法華経に込められた真の仏教精神を弘めるほかにない」――庭野日敬開祖と長沼妙佼脇祖の熱意と真心を基に創立された本会の87周年と庭野日鑛会長の米寿を祝う「教団創立87周年記念式典」が3月5日、大聖堂はじめ全国各教会で挙行された。

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第42回庭野平和賞 国際NGO「ムサーワー」に決定

「第42回庭野平和賞」の受賞団体が、イスラームの教えをもとに男女平等や正義、人権保護に向けた啓発活動を国際的に展開している運動体「ムサーワー(Musawah)」に決まった。公益財団法人庭野平和財団(庭野日鑛名誉会長、庭野浩士理事長)が2月18日、京都市内のホテルで記者会見を開き、席上、庭野理事長が発表した。

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