新型コロナウイルスへの対応の中で 教えを支えに日々を過ごす会員たち(52)

(イメージ写真)

新型コロナウイルスの感染拡大が続き、立正佼成会ではさまざまな集いを控えています。こうした中、会員はどのような思いで過ごしているのでしょうか。それぞれの場で精進を重ね、家族やサンガ(教えの仲間)たちと心をつないでいる会員の声を紹介します。今回は、富山教会会員です。

平和実現へ祈り捧げて

富山教会会員(31歳、男性)

灯油やプロパンガスを扱う燃料店を経営している私は、ロシアがウクライナに侵攻したと知り、真っ先に考えたのは、商売への影響でした。世界有数のエネルギー輸出国であるロシアが戦争を始めれば、原油などの価格が高騰し、販売価格を上げざるを得なくなるからです。

しかし、国境を越えて避難するウクライナの人々のニュース映像を見た時、胸が痛むとともに、大変な状況にある人々を思うより先に、自分の生活を心配する心が湧いたことが恥ずかしくなりました。

そんな自分を省みていた時、ふと、会長先生が今年の『年頭法話』で引用されていた宮沢賢治の「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」との言葉が思い出されました。世界平和の実現に向け、自分にできることをさせて頂きたい――そう考えていた矢先、佼成会の「ウクライナ緊急募金」が実施されると知り、精いっぱいの協力をさせて頂きました。

信仰3代目の私は、父方の亡き祖父から、「朝のご供養は一日の希望を、夕べのご供養はその日の感謝をお祈りするんだよ」と教わってきました。経営者となり、その教えを改めてかみしめて、朝夕のご供養に臨んでいます。加えて今は、「今日一日、ロシアにもウクライナにも、戦争で亡くなる人、傷つく人がいませんように」と念じるようになりました。

戦争が終結し、両国の人々が平穏な暮らしを取り戻す日が来るまで、毎日欠かさず、平和の祈りを捧げたいと思います。