新型コロナウイルスへの対応の中で 教えを支えに日々を過ごす会員たち(23)
国内で新型コロナウイルスの感染拡大が続き、立正佼成会ではさまざまな集いを控えています。こうした中、会員はどのような思いで過ごしているのでしょうか。それぞれの場で精進を重ね、サンガ(教えの仲間)と心をつないでいる会員の声を紹介します。今回は、福島教会青年男子部長と三島教会青年育成担当部長です。
感謝を忘れず、素敵な大人に
福島教会青年男子部長(49歳・男性)
新型コロナウイルスの影響を受けて、今年は各地の成人式が中止や延期になりました。悲しい思いをした新成人がたくさんいたと思います。
福島教会では、人生の節目を大切にし、「竹のように強く、しなやかな人生を送れるように」と願って、20歳と10歳の青年部員を招いて、毎年、「成人・半成人式」を行ってきました。教会でも、今年は中止にせざるを得ないかという話が出ましたが、開催に向けて青年五部長で話し合いました。サンガで大切にしてきたことを取りやめにしたくはなく、一人ひとりの成長をお祝いしたかったからです。相談の末、集えないものの、ライブ配信で1月10日に開催することになりました。
当日は、インターネットを通じてつながり、成人者21人、半成人者15人をお祝いさせて頂きました。読経供養後には、青少年育成担当さんや教会長さんが祝辞を述べてくださいました。また、各部長や育成担当の寄せ書きを添え、成人者には『開祖さまに倣(なら)いて』、半成人者には『まんが立正佼成会入門』を贈呈しました。映像はアーカイブに残し、ライブで参加できなかった部員にも、みんなの祝福が届きますようにと願っています。
人生は楽しいことばかりではありません。彼らも苦しいことや悲しいことにぶつかる時もあるでしょう。でも、自分から周りの人に手を差し伸べると、自分が困った時に助けてもらえます。相手を大切にし、感謝する気持ちを忘れずに歩んでほしいと思います。みんな、素敵な大人になってください。
オンライン法座で心を通わせ
三島教会青年育成担当部長(49歳・女性)
新型コロナウイルスの感染拡大で集うことが難しくなり、青年部では昨年7月から毎月、オンライン法座を開催しています。
じかに触れ合えないため、当初は、心を開いて話ができるのかと不安でした。そこで、『開祖さまについて学ぶ』など事前にテーマを決めて開くことにしました。それぞれの思いを口にしやすいようにと考えてのことです。回数を重ねるごとに話しやすい雰囲気が生まれ、お互いの理解が深まっていきました。テーマに沿った資料や動画を用意し、それを皆が見てから法座に臨むようになり、教えを生活に生かすための話し合いもできています。
ある青年は、仕事が夜遅くまで続くことが多く、生活リズムが乱れがちだったのですが、法座でご供養の大切さを学んでからご本尊の勧請をさせて頂くことになり、規則正しい生活を心がけるようにもなったと話してくれました。以前より明るくなったその様子を見て、うれしくなりました。別の青年は、日々の出会い、触れ合いを通して自分を省み、教えに沿った言動を意識するようになったと報告してくれました。
一人ひとりの胸の内や喜びの声を聞くたび、直接会えなくても、部員同士の絆が強まっていると感じます。法座によって私自身も、温かい言葉をかける大切さ、目標通りにできなくて悔しい気持ちの青年と思いを分かち合って共に歩む尊さに改めて気づきました。
皆で励まし合いながら、それぞれの場で教えを実践する青年部でありたいと願っています。
新型コロナウイルスへの対応の中で 教えを支えに日々を過ごす会員たち