新型コロナウイルスの対応の中で 教えを支えに日々を過ごす会員たち(17)

国内で新型コロナウイルスの感染拡大が続き、立正佼成会ではさまざまな集いを控えています。こうした中、会員はどのような思いで毎日を過ごしているのでしょうか。それぞれの場で精進を重ね、サンガ(教えの仲間)と心をつないでいる会員の声を紹介しています。今回は、足利教会会員と世田谷教会青年男子部長です。

「仏さまは共にいてくださる」と信じ

足利教会会員(55歳・女性)

16年前から、地元の小売店で接客係として働いています。今春は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令され、来店してもマスクが手に入らずにいら立つ人が多く、店は切迫した状況が続きました。

そうした時、あるお客さんが、私から誹謗(ひぼう)中傷を受けたと罵声を浴びせてきました。私は身に覚えのない言い掛かりに戸惑い、それでも懸命に接客に努めましたが、相手の怒りは増すばかりです。突然の理不尽な出来事に、私はその場から逃げ出したい気持ちを必死に抑えて頭を下げ続けました。

しかし、この時、数日前に拝読した「佼成」5月号の「会長法話」にある「草餅説法」を思い返しました。「やましいことは何もない。仏さまはすべてご照覧(しょうらん)なのだ」という一節に私は励まされ、吹っ切れて安らかな気持ちになれたのです。すると、相手が感情を落ち着けて退店するまで、言い訳をせず誠意を尽くして対応することができました。

その後、上司や同僚が心配して声を掛けてくださり、対応策も頂いて、周囲の支えと温かさを有り難く感じました。防犯カメラの映像から、私の接客に問題がなかったことも明らかになり安心しました。

今も、なぜお客さんが私を非難したのか分かりません。ですが、今回の体験を通し、私は仏さまを信じ、どんな時も教えを実践することが大切だと学ばせて頂きました。「仏さまは、いつも私と共にいてくださる」と受けとめています。

平和な世界へ みんなで行動を

世田谷教会青年男子部長(33歳・男性)

教会の青年部では毎年8月、平和に向けた取り組みを行っています。今年は「戦争と平和について考え、祈りを捧げ、行動を起こす月」として活動する計画を立てていましたが、新型コロナウイルスの影響で仲間が集まれなくなりました。

5月の「青年の日」には「集まれないからやらない」ではなく、「できる方法を考えてまずはやってみる」との思いで、SNSのビデオ通話機能を利用して「持続可能な開発目標」(SDGs)の学習会を実施しました。この経験を踏まえ、青年五部で話し合い、今回もオンラインで平和学習会を行うことにしました。

当日は約30人の部員さんが集いました。平和とは「人と人との間、人と自然との間に、和やかさと順調さが保たれている状態」という開祖さまの言葉をみんなでかみしめ、自分と周囲との関係を振り返り、相手を思う気持ちが平和をつくりだすことを確認し合いました。

相手を思う菩薩行として、SDGsと「親子で取り組むゆめポッケ」の活動の意義を共有しました。部員さんからは「自分たちにできることをやってみます」との声を頂けました。私は「青年の日」以来、買い物ではマイバッグを持参し、購入する物もなるべく控えるようにしています。

ウイルスの流行で、先の見通しが立たず不安を抱えた時もありましたが、「何か行動したい」との一心で学習会に参加されたみんなの熱意に触れ、失敗を恐れず、前向きに挑戦する大切さを学びました。平和な世界に向けて身近な実践と新たな取り組みに努めていきたいと思います。