新型コロナウイルスの対応の中で 教えを支えに日々を過ごす会員たち(15)

国内で新型コロナウイルスの感染拡大が続き、立正佼成会ではさまざまな集いを控えています。こうした中、会員はどのような思いで毎日を過ごしているのでしょうか。それぞれの場で精進を重ね、サンガ(教えの仲間)と心をつないでいる会員の声を紹介しています。今回は、旭川教会主任と柏崎教会壮年部長です。

苦しんだ弟の生きる力を信じて

旭川教会主任(59歳・女性)

今年6月、近隣の農家の方に依頼され、弟(57)と一緒に10日間ほど田植えを手伝いました。

弟は10年ほど前に心身のバランスを崩し、運送会社を辞めて以来、自宅からあまり出なくなっていました。復調してから、久しぶりの仕事だったので心配しましたが、周囲とコミュニケーションを取り、額に汗して働いていました。その姿を見て、私はとても頼もしく感じると同時に、これまでの自分を反省しました。私は、弟に働く意欲がないと決めつけ、なかなか再就職しないことを責めてしまうことがあったからです。

以前、教会では先輩サンガから、弟の幸せを念じて、自ら動き出すのを待つ大切さを繰り返し教えて頂きました。でも、私は本人を前にすると感情が先立ち口を出していたのですが、懸命に田植えをして充実した表情を浮かべる弟を見てから、その気持ちを尊重し、話に耳を傾けようと決めたのです。すると間もなく、弟は胸の内を少しずつ語ってくれるようになりました。そして自ら就職活動を始めたのです。私は現象ばかりに目を向けず、相手を信じ、思いを受けとめて共に歩む大切さを教えて頂きました。

現在、弟は配送や農業の仕事をして、毎日を精いっぱい生きています。今後も温かく見守り、ねぎらいの言葉を掛けていこうと思います。

「毎日が周年記念日」 感謝深め

柏崎教会壮年部長(58歳・男性)

新型コロナウイルスの影響で、教会発足60周年記念式典が来年に延期されました。実行委員長として残念がる私に、教会長さんは「毎日が周年記念日という感謝の気持ちで、今自分にできることに精いっぱい取り組んでいきましょう」と励ましてくださいました。

そのおかげさまで、教会の礎を築かれた先輩幹部さんに改めて感謝を深め、家族や壮年部の仲間、職場の同僚など身近な人に真心で触れ合わせて頂こうと心を切り替えることができました。

勤務先の特別養護老人ホームでは、感染予防のため、入所者と家族の面会が制限されています。ある女性の入所者は、家族に会えない寂しさと感染への不安から元気をなくしていました。私は、少しでも励みになればと、笑顔で接するようにしました。そうして、ご家族から預かった写真や手紙を渡し、ご家族のことを尋ねると、女性はうれしそうに思い出を話してくれました。

仏教にも関心があるようで、会長先生のご法話をお伝えすると、じっと聞いてくださり、「お経をあげてみたい」と言われたので、個室で一緒に読経させて頂きました。触れ合いを重ねるうち、少しずつ女性の笑顔が増えていき、私自身、うれしくなりました。

コロナ禍で、私たちを取り巻く状況が一変しましたが、どんな時も自分がいる場所で教えを実践できるのだと改めて学ばせて頂いたように感じます。これからも「毎日が周年記念日」という気持ちで、「今・ここ・自分」の生活に喜びを見いだし、感謝を深めていきたいと思います。