新型コロナウイルスの対応の中で 教えを支えに日々を過ごす会員たち(3)

国内で新型コロナウイルスの感染拡大が続き、立正佼成会ではさまざまな集いを控えています。こうした中、会員はどのような思いで毎日を過ごしているのでしょうか。それぞれの場で精進を重ね、サンガ(教えの仲間)と心をつないでいる会員の声を紹介しています。今回は、鰍沢教会壮年部長と小倉教会主任。

皆に寄り添う言葉掛けを

鰍沢教会壮年部長(57歳・男性)

4月5日に、娘が結婚式を挙げる予定でした。娘夫婦の門出を祝福したかったのですが、二人は感染拡大を心配して挙式を延期しました。その切なさを、電話で涙ながらに話す娘の気持ちを思うと、胸がつぶれそうでした。

壮年部の仲間も経済的に影響を受けています。中には、生活のために自営の飲食店を閉め、運送業への転職を余儀なくされた人もおり、不安は絶えません。

そんな中、1日にインターネットを使って、各国の諸宗教者による祈りの集いが行われました。光祥さまが奏上された『自分の心が不安に占領されそうな時にこそ、あたたかい言葉がかけられる私でありますように』という一節に、胸が熱くなりました。多くの人たちが厳しい状況に直面している今こそ、みんなの不安に寄り添い、優しい言葉を掛けられる自分でありたいと強く願います。

壮年部の仲間とは、携帯電話やSNSを使ってお互いに連絡を取り合っています。送られてくるメッセージには、「早く笑顔で会いたいね」「お互いさま、気をつけて過ごそう」という励ましの言葉がつづられています。それらを読むとサンガの顔が頭に浮かび、再び宿直や手どりを一緒にしたい、という気持ちが強くなります。仲間との再会を願いながら、まず身近な人に心を配り、一つ一つの関わりを丁寧にしていきたいと思います。

感謝の気持ちを絵手紙に

小倉教会主任(74歳・女性)

毎日のように参拝していた教会道場が閉鎖になり、家にいる時間を利用して、「断捨離」を始めました。この際、日々の生活を見直そうと思ったからです。すると、似た食器がいくつも出てきて、日頃、簡素な暮らしを心がけているつもりでも、余分に物を買っていたことに気づきました。家の中がすっきりして心が清まったように感じます。

さらに、人と対面して布教ができない分、人さまのために何かできないかと考えていたところ、サンガや友人を見舞う絵手紙をしたためようと思いつきました。

はがきには、かわいらしいピンクの花をつけるホトケノザや桜のつぼみ、ハナダイコンなど、春の花を描きました。〈この人はどうしているかな〉〈この人には、あの時お世話になったな〉。そう思いながら、感謝の気持ちを込め、「また会えるのを楽しみにしています」と言葉も添えています。外出ができず気分も滅入(めい)りがちな中、花の絵を見て、少しでも心が和らいでくれたらうれしく思います。

受け取った方からのお電話で、話が弾むこともあります。皆さんに喜んで頂けることが私自身の励みです。

感染症の予防には十分な注意が必要ですが、過度に現象に振り回されない心を持つ大切さも教えて頂いています。「今ここ」の生活に喜びを見つけて感謝を深め、「即是道場(そくぜどうじょう)」の精神で過ごしていきます。