新型コロナウイルスの対応の中で 教えを支えに日々を過ごす会員たち(1)

現在、国内で新型コロナウイルスの感染者が増加している状況を受け、立正佼成会の各教会は、訪問や対面による布教活動が行われていません。こうした中、会員はどのような思いで毎日を過ごしているのでしょうか。それぞれの場で精進を重ね、サンガ(教えの仲間)と心をつないでいる会員の声を紹介します。

注意しつつ、皆で前向きに

札幌教会支部長(65歳・女性)

新型コロナウイルスの感染者が急増した北海道では一時、「緊急事態宣言」が出されるなど、緊迫した雰囲気が漂いました。支部には一人暮らしの高齢者も多く、心配でなりませんでした。

そんな折、教会長さんから今の状況を悲観するばかりでなく、注意しながらも前向きに生活していきましょうと、励ましの言葉を頂きました。こうした時にこそ、開祖さま、会長先生のご著書を拝読し、そして、『年頭法話』にある「即是道場(そくぜどうじょう)」の精神で、家庭を安らぎと憩いの場にする大切さを教えて頂いたのです。

私は、まず法華経を一から学ぼうと『新釈法華三部経』(全十巻)に目を通し、これまで以上に真心での朝のあいさつ、食事作りに努めました。

支部では、主任さん方と連携し、毎日のように会員さんに電話をかけたり、手紙を送ったりしています。心配していた高齢の方々からも、受話器越しに元気な声を聞かせてもらい、安心するとともに私自身が勇気づけられています。

ある主任さんは、心労が重なり苦しむ近隣の女性に対して、どうか立ち直り、幸せになってもらいたいと心を寄せています。その温かい触れ合いは、相手の不安を和らげ、力を与えています。

私は、どんなことがあっても、いつも感謝で受けとめるサンガの素晴らしさを改めて実感しています。

今という時を大事にしながら、感染された方々の回復と、事態の終息を願う日々です。

感謝の思い 手紙に込め

豊田教会支部長(61歳・女性)

教会閉鎖中の3月4日、ご宝前のお給仕のため教会道場に行った際、数珠が切れてしまいました。

教会長さんに伝えると、翌日が教団創立記念日であることに触れながら、「人を救い、世を立て直すという創立の精神に立ち返り、法華経による学びを深め、今できる感謝の布教をしましょう」との言葉を頂きました。その時、支部の信者さん方の顔が次々と思い浮かんだのです。

その後、朝夕のご供養で、これまで布教に励んでこられたサンガに感謝し、じっくりと『法華三部経』を読誦(どくじゅ)させて頂きました。そして、数珠の珠(たま)の数に合わせて、支部の108人の方々にお便りを送ることにしました。

手紙には、相手の生活や体調を伺う言葉とともに、自分を支えてくださることへの感謝の思いをしたためました。さらに、今は直接触れ合うことはできないけれど、お互いに「即是道場」の精神で、いつでもどこでも明るい受けとめ方を心がけ、それぞれの精進を通して惜しみなくつながっていきたいとの願いをつづっています。

会員さんからは、電話やメールで「お心遣いに感動しました」「私も地区の信者さんに手紙を出します」といったうれしいお返事をたくさん頂戴(ちょうだい)しました。どんな状況でも布教はできるのだと実感しました。

今後も、法華経の「法師品」にあるように、教えを世に広める法師の自覚に立ち、触れ合いを重ねていきます。

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