幸せのヒントがここに
幸せのヒントがここに――仏典の中の女性たち(11) 文・画 天野和公(みんなの寺副住職)
手放して、手に入れる――キサーゴータミー
キサーゴータミーと呼ばれる若い母親がいました。キサーとは「痩せた」、ゴータミーとは「ゴータマ姓の女性」という意味ですので、正確な彼女の名前は誰も知りません。
幸せのヒントがここに――仏典の中の女性たち(10) 文・画 天野和公(みんなの寺副住職)
天界へ帰った女性――パティプージカー
パティプージカーは、コーサラ国サーヴァッティに暮らした主婦です。16歳で結婚し、4人の息子を生みました。仏教を深く信仰し、僧団への食事のお布施を習慣としていました。
幸せのヒントがここに――仏典の中の女性たち(9) 文・画 天野和公(みんなの寺副住職)
怒りを離れて怒りに勝つ――ウッタラーとシリマー
自分に対して好意的な人、親しい人に優しくするのは簡単なことです。しかし、激しい怒りや嫌悪を向けてくる人に対してはどうでしょうか。優しさどころか、平静さを保つことも容易ではありませんね。
幸せのヒントがここに――仏典の中の女性たち(7) 文・画 天野和公(みんなの寺副住職)
お釈迦さまを引き留めた少女――プンナー
コーサラ国のアナータピンディカ長者の使用人に、女の子が生まれました。その世帯でちょうど100番目に生まれた子供だったので、プンナー(満ち足りる)と名付けられました。
幸せのヒントがここに――仏典の中の女性たち(6) 文・画 天野和公(みんなの寺副住職)
花咲く人生――ヴィサーカー
ヴィサーカーは、アンガ国随一の富豪の娘です。彼女はわずか7歳の時にお釈迦さまの説法を聞き、悟りの第一段階に至りました。やがて美しい娘に成長すると、コーサラ国の富豪ミガーラの息子に嫁ぎました。
幸せのヒントがここに――仏典の中の女性たち(5) 文・画 天野和公(みんなの寺副住職)
自分より愛しいものはない――マッリカー
コーサラ国王妃のマッリカーは、身分の高い生まれでもなく、容姿もどちらかといえば、そう美人な方ではありませんでした。しかし気遣いに優れた癒やし系の女性だったようで、花畑の世話係だった彼女をパセーナディ王が見初めて、出会ったその日のうちにもらい受けたといわれています。マッリカーとは日本語の「茉莉花(まつりか)」、香り高いジャスミンの花のことです。
幸せのヒントがここに――仏典の中の女性たち(4) 文・画 天野和公(みんなの寺副住職)
無常を観た王妃――ケーマー
唐突ですが、私は歯医者さんに行くのがあまり好きではありません。検診に行くたびに、やれ噛み合わせによる摩耗だの歯茎の後退だの、悪い点ばかり指摘されて気分が滅入るからです。