菅沼子ども村 多彩なプログラムで大自然を味わう夏

「ご生家」での読経供養
セミの大合唱が子どもたちを迎えた。新潟県十日町市菅沼で、立正佼成会の庭野日敬開祖、庭野日鑛会長の少年期を追体験する「菅沼子ども村」(青年ネットワークグループ主管)が8月に開催された。開祖生誕120年を迎える今年、全国18教会から少年部員57人、引率者23人が参集。全3組(第1組=8月5~7日、第2組=7~9日、第3組=10~12日)に分かれて2泊3日の行程で行われた。会員8人がボランティアとして運営を支えた。
5日、第1組の開村式で村長の黒沼宏泰習学部次長(青年ネットワークグループ)は「開祖さま、会長先生が過ごされた菅沼の大自然を、全身で味わってください」と語りかけた。
今年の子ども村の特長は自主性を重んじること。朝夕の読経供養は、参加した子どもたちから希望者を募って行われた。また、「アクティブ」(まくら投げ、星空・ホタル観賞、求道(きゅうどう)登り、水遊び)、「のんびり・文化」(昔遊び・縄ない、菅沼かるた・紙芝居、布団干し・畳掃除、大池スケッチ&釣り)、「お手伝い」(夕食作り、うどん・おやつ作り)といった多彩なプログラムが同時に進行し、子どもたちが自由にコースを選択。体験ごとにポイント「ゼネ」が貯(た)まり、ラムネ、かき氷、綿あめなどと交換して楽しんだ。
初日の読経供養で導師をつとめた江戸川教会の女子少年部員(11)は、「教会でお経を読む大人を見て、いつかやってみたいと思っていたので、今回、チャレンジしました。初めてで緊張したけど、お経を読むみんなの声が後ろから聞こえてきて安心できました。今度は自分の教会でもやってみたい」と笑顔で話した。

「ご生家」の囲炉裏でたき火体験
最も人気だった選択プログラムは、「求道登り」。庭野開祖が幼少期、ボイ(薪木)を背負って、約6キロ離れた十日町へ売りに行き、その収入で文房具などを購入したというエピソードにちなみ、約2キロの山道を歩くものだ。うっそうと茂る木々が風の流れをさえぎり、立ち止まるとむっとした空気が体にまとわりつく。子どもたちは顔を赤らめ、鼻の頭に玉の汗を光らせながら約1時間半、勾配を踏みしめて進んだ。高低差約200メートルの道のりを踏破して、生誕地道場に到着すると、「やった!」「着いたー」と歓声を上げた。
このほか、夕食では、厚焼き玉子・キュウリ・ツナマヨ・カニカマの巻き物「たっしょもん巻き」、ジャガイモ・ダイコン・ニンジン・ゴボウ・車麩(くるまふ)などの具材を煮込んだ菅沼の郷土料理「菅沼汁」を堪能。さらに、「ご生家」の囲炉裏(いろり)でのたき火体験など、子どもたちは普段の生活とは一味違う体験を通じ、庭野開祖、庭野会長の幼少期の暮らしに思いを馳(は)せた。

水遊び
今回、受け入れボランティアの会員が、本部スタッフとオンラインで会議を重ねてプログラムのラインナップを考案した。八王子教会の青年女子部員(23)は企画立案に携わった一人。障がいを持つ小中高生の療育支援を行う「放課後等デイサービス」で勤務している。「私が普段接している子どもたちと同じで、参加してくれる少年部員さんにも、性別や体格、活発かおとなしいかといったさまざまな『違い』があると思い、どんな特性を持った子でも楽しめる内容を意識してプログラムを準備しました。子どもたちが希望の内容を選び、それぞれの場所で楽しんでくれているのを見て、安心しました」と振り返った。
熊本教会の女子少年部員(10)は、7月28日に発生した令和8年熊本地震で震度5弱を記録した人吉市から参加した。地震の影響で高速道路が寸断され、出発前日に、自宅から5時間かけて熊本市内にある祖母の家に前泊して菅沼にやってきた。「おばあちゃんに勧められて、姉と一緒に参加しました。水遊び、まくら投げ、昔遊び……一緒に遊んでいるうちに友達もたくさんできました。地震のニュースを見て、<行けないかも>と不安だったけど、来られて良かったです。家族に『楽しかったよ』と報告したい」とはにかんだ。

朝食はホットドッグを自分で手作り
横浜教会の男子少年部員(11)は、「初日の夜、他の教会の子から『友達になろうぜ』と言われて、僕は自分から言い出せない性格なので、すごくうれしかったです。その子がご供養の時にお役を頑張っていたので、自分も導師に挑戦しようと思えました。求道登りも楽しかったし、ラムネもおいしかった。でも、一番の思い出は、新しい友達ができたことです」と話した。




