宮城・雄勝町で東日本大震災の復興合同祈願式 WCRP/RfP日本委

降りしきる雨の中で厳修された祈願式。地震発生時刻の午後2時46分には、全員で黙とうを捧げた

世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会の「東日本大震災の追悼と鎮魂ならびに復興合同祈願式」が3月14日、宮城・雄勝(おがつ)町のローズファクトリーガーデンで行われた。同日本委に加盟する10教団から約40人が参列。立正佼成会から、同委震災復興タスクフォースのメンバーである熊野隆規時務部部長、石森利江子石巻教会長、同教会会員らが参加した。

祈願式では、同タスクフォース責任者の黒住宗道・黒住教副教主の開式あいさつ、宗教宗派別の祈りに続き、地元関係者を代表して石巻市雄勝総合支所地域振興課の及川剛課長補佐があいさつに立った。及川氏は、「今ここに住む私たちが手をとり合って生きていくことが、震災で先に旅立った人たちへの、せめてもの恩返しだと思います」と語り、生かされたいのちの尊さをかみしめ、復興への歩みを進める決意を述べた。

この後、地震が発生した午後2時46分に全員で黙とうを捧げた。

参加者は祈願式を前に、徳水氏から雄勝町の被害状況などについて説明を受けた

なお、当日は祈願式に先立ち、74人の児童が犠牲となった石巻市立大川小学校跡地、多数の患者とスタッフが亡くなった同市立雄勝病院跡地を訪れ、慰霊の誠を捧げた。さらに、元雄勝小学校教員の徳水博志氏から、同町の被害状況や同ガーデンの設立経緯、今日までの復興の歩みについて説明を受けた。