開祖記念館企画展示「お釈迦さまを支えた在家信者たち」 釈迦八相像などを制作した彫刻家・中村晋也氏が見学

立正佼成会の開祖記念館企画展示「お釈迦さまを支えた在家信者たち」(主催=中央学術研究所開祖顕彰資料室、協力=公益財団法人中村晋也美術館など)が、今年3月から法輪閣特別展示室(東京・杉並区)で開催されている。11月1日、同企画展示に自作品を提供している彫刻家の中村晋也氏が会場を訪れ、展示内容を見学した。

同企画展示は、中央学術研究所の委託を受け、森章司東洋大学名誉教授の研究チームが取り組んできた「釈尊伝研究」の中から、主に釈尊在世当時の在家信者に関する内容を紹介するもの。

彫刻家の中村氏(右)と森名誉教授

1926年生まれの中村氏は釈迦八相像や釈迦十大弟子像をはじめ、豊臣秀吉公像、大久保利通公像などの彫刻を数多く制作。日本彫刻会理事長(現・顧問)を務め、2007年に文化勲章を受章した。同企画展示では、中村氏が制作し、奈良市の法相宗大本山薬師寺西塔に奉納されている釈迦八相像の果相(成道・転法輪・涅槃=ねはん=・分舎利)の中から「分舎利」のオリジナル像を観覧することができる。薬師寺の協力を得て実現したもので、「分舎利」には、釈尊入滅後、「舎利の供養は在家信者に任せなさい」との遺言に従い、在家信者たちが釈尊の葬儀を執り行う様子が表現されている。会場を訪れた中村氏は展示内容を興味深く見学し、当日同行した森氏の研究成果に敬意を表した。

見学を終えて中村氏は「『分舎利』には、生き物は皆、平等にいのちを与えられた存在との思いが込められています。皆さんは展示作品から仏の教えを感じ取りたいという気持ちで来場されると思いますが、そうした気持ちで見て頂ければ、きっと作品の中の人間や動物が何かを語り掛けてくれることでしょう」と話した。同企画展示は12月15日まで開催されている。