インタビュー
【東洋大学名誉教授・森章司さん】釈尊の生涯と教団の形成史 28年間の研究で明らかに
釈尊の年代史と釈尊教団の形成史がこのほど、森章司・東洋大学名誉教授を中心とする研究チーム「釈尊伝研究会」により、世界で初めて明らかになった。同研究は、立正佼成会の付置研究所である中央学術研究所の委託により行われたもの。研究チームは、今年11月に28年間の研究をまとめた刊行物を発表する予定だ。また、森氏は現在開催中の開祖記念館企画展示「お釈迦さまを支えた在家信者たち」(主催・同研究所開祖顕彰資料室)の監修を務める。森氏に、長年の研究の取り組みと、明らかになった釈尊の生涯などについて聞いた。
【アトリエエム株式会社代表取締役・三木啓子さん】パワハラへの取り組みを 企業文化育むチャンスに
職場におけるパワーハラスメントの被害が後を絶たない。平成29年度に都道府県の各労働局に寄せられた相談件数は、過去最多の7万2067件に上った。事態の深刻さを踏まえ、厚生労働省は今年、職場における「パワハラ」防止措置を企業に義務付ける法案を国会に提出する。パワハラをなくしていくには、何が必要か。労働に関わる人権問題に詳しいアトリエエム株式会社の三木啓子代表取締役に対策について聞いた。
【基督教独立学園高校前校長・安積力也さん】次世代のために、今、大人たちがやるべきこと
今年4月には「平成」が幕を閉じ、新たな時代へと突入する。2045年には人工知能(AI)が人間の知能を超えるといわれている。未来を生きる若者たちに、今、必要なこととは何か。キリスト教の精神に根差し、40年以上にわたって教育現場に立ち続けた基督教独立学園高校前校長の安積力也さんに、現代を生きる若者の苦悩や、これからの時代を生き抜くために必要なことを聞いた。
【JAXA「はやぶさ2」プロジェクトマネジャー・津田雄一さん】遙かなる宇宙へ――生命誕生の謎に迫る
地球誕生は約46億年前、そして生命誕生は約40億年前といわれる。ではどのようにして生命が誕生したのか――。その疑問を解き明かすため、日本の小惑星探査機「はやぶさ2」が、地球から3億キロメートル、太陽の向こう側のかなたにある小惑星「リュウグウ」で探査に挑んでいる。地球帰還は東京五輪が開催される2020年。「はやぶさ2」プロジェクトマネジャーの津田雄一さんに、小惑星探査に懸ける思いを聞いた。
【俳優・國村隼さん】それぞれの「かぞくいろ」 変わらない家族の愛と絆
圧倒的な存在感と奥行きのある演技で人気を博し、映画やテレビなどで活躍する國村隼さん。11月30日から全国公開される映画「かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―」では、勤続37年のベテラン鉄道運転士の奥薗節夫役を熱演し、有村架純さんと共に主演を務めている。家族とは何か、当たり前の中にあるかけがえのない幸せとは何か――。作品に込めた思いを國村さんに聞いた。
【東京理科大学研究推進機構総合研究院・関澤愛教授】健康志向が防火につながる 高齢者と火災の意外な関係
毎年、多くの高齢者が火災で命を落としている。高齢者が引き起こす火災の原因の一つが、秋や冬に欠かせない暖房器具だ。65歳以上の高齢者が人口の27%を超える超高齢社会の日本で、高齢者は住宅火災にどう備えたらいいのか。高齢者と火災の関係に詳しい東京理科大学研究推進機構総合研究院の関澤愛教授に聞いた。
【「アース・カンパニー」代表理事・濱川明日香さん】雇用者の働きがいを高め 仕事と生活の調和を推進する
今年1月、日本の国際協力NGOの組織強化の取り組みを表彰する「NGO組織強化大賞2017」で、一般社団法人「アース・カンパニー」が働き方改善部門賞および大賞に選ばれた。妊娠や出産、育児、夫の転勤、介護といった理由で仕事を辞めなければならない人が少なくない現代にあって、働き方を改善して雇用者の「働きがい」を高め、組織の強化につなげた取り組みが大いに評価された。雇用者のワークライフバランスを大事にしながら、成果を生み出す組織づくりの秘訣(ひけつ)とは――代表理事である濱川明日香氏に聞いた。
【グリーフサポートステーション「サンザシの家」代表・藤田尋美さん】喪失体験で悲嘆抱える一人ひとりに耳を傾け
病気や事故で親を亡くした。両親の離婚で一方の親とは別に暮らしている――そうした死別や離別によって悲しみを抱えた子どもたちの心に寄り添う人たちがいる。東京・板橋区にあるグリーフサポートステーション「サンザシの家」では、2013年から、死別や離別を経験した子どもたちのグリーフ(悲嘆)サポートに取り組んできた。子どもたちの内面と悲嘆からの回復について、藤田尋美代表に聞いた。
【登山家・貫田宗男さん】果てることのない山の魅力、冒険心を持って挑み続け
梅雨が明け、登山シーズンが到来した。日本人は古来、山に畏敬の念を抱き、自然の恵みに感謝して生きてきた。2016年に「山の日」が施行され、8月11日が国民の祝日となり、山に親しむイベントが各地で催されている。テレビ番組でも活躍する登山家・貫田宗男さんに、登山の魅力と山登りでのリスク管理、登り方の留意点などを聞いた。
【Japan Hair Donation & Charity 代表理事・渡辺貴一さん】髪が人をつなぐ 広がれ善意の束
先天性の病気や、治療の副作用で髪の毛を失った子供たちに、医療用ウィッグを無償提供する「ヘアドネーション」。毛髪は、活動に賛同する市民から寄せられたものだ。このために髪を伸ばす人や、活動を知って大切に伸ばしてきた髪を提供する人も多い。ヘアドネーションが日本に広がるきっかけをつくった美容師の渡辺貴一さん。NPO法人「Japan Hair Donation & Charity (ジャーダック)」代表理事を務め、髪の毛を通して、ドナーとレシピエント(提供される人)のハートをつなぐ。活動の歩みと、一つ一つのウィッグに込められた思いを聞いた。