佼成病院で「閉院式」 72年の歴史に区切り(動画あり)
立正佼成会附属佼成病院(東京・杉並区)の閉院式が3月19日、同病院観音ホールで行われた。市村正一院長はじめ副院長、各診療科の部長ら関係者約60人が参集。本会から熊野隆規理事長、橋本雅史常務理事、川本貢市理事(東京教区長、杉並教会長)、榎本光良時務部長が出席した。
八戸教会 春を告げる伝統行事「八戸えんぶり」の鑑賞会を開催
華やかな烏帽子(えぼし)をかぶった太夫(たゆう)が、春の到来を告げるように激しく舞い踊る――。青森・八戸市では毎年2月、豊作を願う祭り「八戸えんぶり」が盛大に行われる。こうした郷土芸能への理解を深めようと、立正佼成会八戸教会は同18日、地元で活動する「小中野えんぶり組」を招き、教会道場で鑑賞会を開催した。
対談・フィリピン残留日本人二世を支えて 石川義久在ダバオ日本国総領事、猪俣典弘PNLSC代表理事
戦前、フィリピンには多くの日本人が移住し、現地の人々と共に生きていた。しかし太平洋戦争で激戦地となり、戦後に多くの日系二世が現地に取り残された。彼らは、反日感情による差別や迫害を受けた上、日本人としても認められず今も無国籍状態のまま生きている。平均年齢が83歳になるフィリピン残留日本人二世の日本国籍回復をサポートする石川義久在ダバオ日本国総領事と、NPO法人フィリピン日系人リーガルサポートセンター(PNLSC)の猪俣典弘代表理事に、対談を通して取り組みに懸ける思いや今後の支援などを聞いた。(本文敬称略)
利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(84) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)
悪事露呈の時代
自民党の政治資金パーティー裏金問題は国民の失望を招いている。衆議院に続いて、参議院でも政治倫理審査会が開催されたが、ほとんど新しい事実は明らかにならなかった。そこで、野党4党は証人喚問を要求し始めた。これは、当然だろう。
バチカンから見た世界(152) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)
教皇が自叙伝を刊行(2)―軍事独裁政権下の暗黒時代を生き抜いた教皇―
3月19日に刊行された自叙伝の中でローマ教皇フランシスコは、「若い頃、映画界で働く非常に優しい女性と婚約していたが、彼女は後に他の男性と結婚し、子どもを産んだ」と明かした。そればかりか、「神学生の時代に、叔父の結婚式で若い女性と出会い、彼女に目がくらみ、心が乱れた」「頭の中が混乱するほどの美貌の持ち主で、知的な女性でもあった」とも記している。「一週間ほど彼女の姿が念頭から消えず、祈ることさえ難しかったが、幸いにして克服できた」とも回顧する。
能登半島地震 金沢教会会員が本部スタッフと支援活動
能登半島地震の発生から間もなく3カ月になる。石川県の発表によると、被災地では3月12日時点で輪島市、珠洲(すず)市を中心に約1万5170戸で断水が続き、9760人が県内で避難している。また、仮設住宅の建設が進み、被災者の入居が始まっている。こうした中、立正佼成会金沢教会の会員は、本会本部の派遣隊と協力して支援活動を継続している。
WCRP日本委「第47回理事会」 各タスクフォースの運営委員とメンバーを選出
世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会の「第47回理事会」が3月14日、京都市の浄土宗宗務庁で行われた。戸松義晴理事長(浄土宗心光院住職)をはじめ理事18人が出席(オンラインでの参加者含む)。立正佼成会から同日本委理事の庭野光祥次代会長、熊野隆規理事長、國富敬二徳島教会長が参加した。
WCRP日本委「平和大学講座」 過ちを認め、償うことが和解への一歩に
『諸宗教における人間性の教育を語る――他者の痛みへの共感を育むために』をテーマに、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会の平和大学講座が3月14日、京都市の浄土宗宗務庁を会場にオンラインを併用して行われた。各教団の信徒や賛助会員ら約80人が参加した。
福島の今を伝える 震災体験の「語り人」活動――昨年の「一食福島復興・被災者支援事業」から
東日本大震災から13年を迎えた福島県では、地震と津波、そして東京電力福島第一原子力発電所の事故による複合災害が今なお、人々の生活に暗い影を落としている。
バチカンから見た世界(151) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)
教皇が自叙伝を刊行(1)―日本に思いを寄せた青年時代―
3月13日は、ローマ教皇フランシスコが2013年に第266代教皇として選出されてから11周年の記念日だった。その1週間後には、教皇がイタリア民放テレビ局記者の協力を得て執筆した自叙伝『人生、世界史の中での私の履歴』(ハーパーコリンズ)が刊行された。この中で、教皇は現代史に沿って87歳の生涯を振り返っている。イタリアの日刊紙「コリエレ・デラ・セラ」が14日、2ページにわたり同書の概要を報じた。