『利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割』(31) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

新政党の登場から考える公共性の理念

首相側近が目立つ新内閣の顔ぶれには倫理性が感じられず、日韓の紛争には鎮静化する兆候がない。前回(第30回)に書いたように、社会から公共性が減退していくに従って、自由が後退し、戦争の危険がもたらされる。参院選で初めて議席を獲得した、「NHKから国民を守る党」(N国党)の出現からも、この問題が垣間見える。

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『心の悠遠――現代社会と瞑想』(6) 写真・文 松原正樹(臨済宗妙心寺派佛母寺住職)

社会問題と宗教の役割

2月18日より3月2日までの13日間、日本からの二人の僧侶と共にニューヨーク州北部の都市イサカを訪れ、現在、同地域で顕著に表れている過疎化とそれに関連したさまざまな社会問題、そしてアメリカを代表する問題である人権についての歴史を学んだ。私たち三人を迎えてくださり、親切丁寧に指導を頂いたのは、コーネル大学宗教学プログラムのディレクター、ジェーンマリー・ロー教授(以後、先生)である。

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TKWO――音楽とともにある人生♪ ホルン・小助川大河さん Vol.3

オーケストラから吹奏楽団である東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)へ入団した小助川大河さんは、ホルン奏者としての技能にさらに磨きをかけ、音楽人生に幅を持たせている。最終回では、TKWOにおける小助川さんの役割や演奏家として大事にしていること、吹奏楽に取り組む中高生に向けたメッセージなどを紹介する。

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