TKWO――音楽とともにある人生♪ テューバ・小倉貞行さん Vol.2

中学で吹奏楽部に入部し、音楽家人生をスタートさせた小倉貞行さん。高校でプロ奏者を意識し、「衝撃を受けた」というテューバソリストのロジャー・ボボさんの下で学びを深め、東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)に入団した。心に残るTKWOでの活動、小倉さんの求める音楽家像とは。

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バチカンから見た世界(37) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

核兵器に対し、連帯の倫理を――ローマ教皇

「平和、安全、安定への希求は、人間の心の奥底から湧き出る願望である。なぜなら、その願望が、人類を一つの家族として創造した神に由来するからだ」。ローマ教皇フランシスコはそう説く。こうした人間の希求が、軍事力によって叶えられることはなく、「ましてや、核兵器や大量破壊兵器によって満たされることは絶対にない」と訴えている。

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写真企画「光彩の詩」の第7回

豊かな裏磐梯の自然を写真に収め、心の描写として発信し続ける写真家・黒原範雄氏の連載企画「光彩の詩」。第7回目となる今回は、「湖」を主題とした3作品を掲載。月光、朝陽、朝霧に包まれて、湖は折々に違った表情を見せる。じっと眺めていると、あたかも自分がその場所に立っているように思えてくる。

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心象スケッチ

早朝の湖畔に立ち昇る朝霧は、古い幻灯機に映し出された風景のような危うさがある。夢とも現実ともつかない不思議な感覚が、私の心を虜(とりこ)にして、浮かんでは消え、消えては浮かぶ残像のような景色を、私は印象派のような情熱で記録する。

天鏡の譜

湖に映る風景を見ていると、ふと神々が映す「天上の鏡」ではないかと思うことがある。人間のちっぽけな知恵とか傲慢(ごうまん)とか、そんなことを思い知らされる時だ。ともすると、ああだったら良いのに、こうなれば良いのにと、自然を自分の条件で考えてしまう。神々の映し出す「天鏡の風景」は、そんな私に警鐘を鳴らしてくれるのだ。

ピアノソナタ月光より

ベートーヴェン自身は「幻想的ソナタ」と記した。そのタイトルにふさわしく、特に第一楽章はしっとりと魅惑的な曲だ。「月光」の呼び名は、後に詩人のルートヴィヒ・レルシュタープが「ルツェルン湖の波に揺らぐ小舟のよう」と称したことから名付けられたという。美しく柔らかな月の光の中で、揺れる小舟のような感動を覚えながら、私はシャッターを切る。