新着
「時代」の声を伝えて――文学がとらえた80年(15) 文・黒古一夫(文芸評論家)
新世紀を迎えて……、しかし
「戦争の世紀」といわれた20世紀が終わり、世界中の誰もが来るべき世紀が「平和と安寧」に彩られることを願っていた。しかし、2001年9月11日、オサマ・ビンラディンをリーダーとするテロ組織「アルカイダ」のテロリストによる「アメリカ同時多発テロ」(通称「9.11」)事件が起きる。ハイジャックされた4機の航空機のうち、2機がアメリカの「富」を象徴する世界貿易センタービルへ、1機が世界の安全保障を制御していると言われてきたアメリカ国防総省本庁舎(ペンタゴン)へ、残りの1機は乗客たちの抵抗にあってペンシルベニア州ピッツバーグ郊外に墜落した。
総力戦でつかんだ栄冠 佼成女子ハンドボール部がインターハイ連覇!
三重・津、鈴鹿両市で7月27日から行われていた「平成30年度全国高等学校総合体育大会ハンドボール競技大会兼高松宮記念杯第69回全日本高等学校ハンドボール選手権大会」(インターハイ)で佼成学園女子高校ハンドボール部が2年連続4度目の優勝を果たした。多彩なプレーを駆使して強豪校との激闘を制し、栄冠を手にした。
バチカンから見た世界(66) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)
韓国カトリック教会の夢と現実――老齢化する離散家族
8月4日付のバチカン日刊紙「オッセルバトーレ・ロマーノ」は、トランプ米大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長からの親書を受け取り、ツイッターで「素晴らしい親書に感謝」との言葉を寄せ、「早期の再会を願った」と報じた。
新・仏典物語――釈尊の弟子たち(14)
刺客
自分の息遣いさえ聞こえてきそうだ、そう若者は思いました。林の中に身を潜め、一人の沙門(しゃもん)の動きを注視しているのでした。若者は弓を携え、剣を佩(は)いていました。沙門はやがて葉の茂った樹木の下に座し、瞑想(めいそう)に入りました。それを見定めると若者は腰の箙(えびら)から矢を引き抜きました。
国連UNHCR協会から本会一食平和基金に感謝状 難民・移民の保護への協力に対し
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が行っている難民や移民の救済活動に協力したとして、国連UNHCR協会からこのほど、立正佼成会一食(いちじき)平和基金に感謝状が贈呈された。8月3日、同協会の滝澤三郎理事長が法輪閣(東京・杉並区)を訪れ、同基金運営委員を務める西由江習学部次長(青年ネットワークグループ)に感謝状を手渡した。
逃れられない苦も仏さまの贈りもの 教恩寺住職・やなせなな氏
人はなぜ死に、遺(のこ)された家族はなぜあれほど悲しむのか。奈良県にある教恩寺で生まれ育った私は、幼い頃、お寺に運ばれてくるご遺体を見て疑問に感じていました。祖母からは「人はみんな死ぬけど、仏さんの国に行くから大丈夫なんやで」と教えられていましたが、仏壇をのぞき込んでも仏さまの国は見えません。葬式を取り仕切るお坊さんになれば、答えが見つかるかもしれない、そう思い僧侶の道に入りました。
作家・石井光太氏 広島の歴史に迫る群像ノンフィクション『原爆 広島を復興させた人びと』(集英社)を発刊
本紙の連載『現代を見つめて』の著者で、作家の石井光太氏がこのほど『原爆 広島を復興させた人びと』(集英社)を出版しました。
TKWO――音楽とともにある人生♪ ホルン・上原宏さん Vol.1
日本トップレベルの吹奏楽団として知られる東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)。演奏会をはじめ、ラジオやテレビ出演など、多方面で活躍し、長年、「全日本吹奏楽コンクール」の課題曲の参考演奏も行っている。連続インタビューの11人目に登場するのは、ホルン奏者の上原宏さんだ。ホルンに魅せられたエピソード、音楽に向かう姿勢を教えられた恩師の言葉とは……。
文芸評論家の黒古氏が『原発文学史・論』(社会評論社)を出版
本紙デジタルで『「時代」の声を伝えて――文学がとらえた80年』を連載する、文芸評論家の黒古一夫氏がこのほど、『原発文学史・論――絶望的な「核(原発)」状況に抗して』(社会評論社)を出版しました。