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「実践的仏教」を探究して 学林創設60周年記念式典ならびに学林合同入林式(動画あり)
立正佼成会の学林は1964年、「世界の佼成会たらん」という庭野日敬開祖の願いをもとに、「実践的仏教」「諸宗教対話・協力」を柱とした青年リーダーの育成機関として創設された。以来、約2400人の仏教実践者を社会に送り出してきた。創設から60年を迎えた4月6日、庭野日鑛会長臨席のもと、「学林創設60周年記念式典ならびに学林合同入林式」が大聖堂(東京・杉並区)で挙行され、杉野恭一学林学長をはじめ、来賓、学林関係者、卒林生、在林生、未来を創る在家青年ら約3000人が参集した(オンライン配信の視聴者含む)。
教団付置研究所懇話会生命倫理部会「第23回研究会」 臓器移植法施行から26年 現状と課題学ぶ
“人の死”の定義をめぐる議論の口火となった脳死臓器移植問題。1997年の「臓器の移植に関する法律」(以下、臓器移植法)施行から昨秋で26年が経った。
「人道に対する罪」に関する国際法制定を――バチカン国連常駐代表(海外通信・バチカン支局)
昨年9月からニューヨークで開催中の第78回国連総会で、ウクライナ侵攻やガザ紛争での戦争犯罪や人道に対する罪といった人権侵害の疑いが強い状況を背景に、「人道に対する罪の予防と処罰」に関する国際法の草案が検討されている。
奥羽支教区の少年部員が本部参拝
「大聖堂がすごく大きくて、びっくり」「来るのは初めて」――。曇天をはねのけるような子どもたちの歓声が響く。大聖堂建立60周年の今年、慈雲台ににぎわいが戻った。3月23日、立正佼成会奥羽支教区の少年部員やその親など71人が本部を参拝。大聖堂内や一乗宝塔、開祖記念館(いずれも東京・杉並区)を巡り、久しぶりに仲間と過ごすひとときを楽しんだ。
ペイ・フォワード 渡波水産加工業協同組合が石巻教会を通じ、能登の人々を支援
東日本大震災の被災地に寄せられた全国からの真心が、13年の時を超えて能登の地へ。Pay it forward(ペイ・フォワード=恩送り)――。それは3月上旬、立正佼成会石巻教会元外務部長(75)のもとに入った一本の電話から始まった。
バチカンから見た世界(154) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)
教皇が自叙伝を刊行(4)―「貧者を忘れるな」と諭されアッシジの聖フランシスコを名乗る―
教皇ベネディクト十六世の生前退位という、カトリック教会史上でもまれな出来事を受けて執り行われた2013年の教皇選挙。ブエノスアイレス大司教のベルゴリオ枢機卿(ローマ教皇フランシスコの俗称はホルヘ・マリオ・ベルゴリオ)が、自身に多数の票が集まり、新教皇に選出されつつあることを感知したのは、何人かの有権者枢機卿から投げかけられた冗談や質問によってであったと、3月19日に刊行した自身の自叙伝で明かしている。
絵画で紡ぐ物語 ~山口暁子の世界~ 4月
『花の洗礼』
桜の花言葉は「精神の美」だそうです。精神の美しさにはいろいろな解釈があると思いますが、私の中では、利己的でないこと、謙虚で優しくあること、夢や希望を捨てないことが含まれるように感じます。世の中がますます混沌(こんとん)としていく中、夢と希望について自分なりに表してみたく、この作品を描きました。
内藤麻里子の文芸観察(55)
澤田瞳子さんの『のち更に咲く』(新潮社)は、こんなに自由に平安時代を描くのかと、驚きを禁じ得ない王朝エンターテインメントである。歴史の裏にあったかもしれない秘密に、藤原道長邸に仕える女房が迫る。次から次へと現れる謎、ミステリアスな人間ドラマから目が離せない。
食から見た現代(4) 「おかわり」と言えない高校生〈後編〉 文・石井光太(作家)
校舎の一階の奥にある食堂からは、午後5時を過ぎると胃袋をくすぐるような食事の匂いが漂ってくる。毎晩3名の調理師が広いキッチンに立ち、「完全自校式(校内ですべて調理する)」で給食を作っているのだ。
バチカンから見た世界(153) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)
教皇が自叙伝を刊行(3)―前教皇の生前退位後、権力闘争による教会分裂の危機に苦しんだ教皇フランシスコ―
1982年からのフォークランド紛争(マルビナス戦争)に敗北したアルゼンチン軍事独裁政権は、国民の支持を失い崩壊した。85年には、同政権によって殺害、拉致されて行方不明となった人々を弔い、彼らの正義を求めると同時に、軍政幹部の責任を追及する裁判が開始された。