庭野平和財団 貧困の削減に取り組んだ「南アジアプログラム」のブックレットを発刊
『貧困の撲滅』をテーマに2004年から14年まで実施された、庭野平和財団の「南アジアプログラム」の概要と成果がこのほど、ブックレット『祈り、願い、出会い、そして新たなチャレンジへ』にまとめられ、発刊された。
南アジアは、世界的に貧困者が多い地域とされる。同プログラムでは、インド、バングラデシュ、スリランカのNGOを継続的に支援し、各地で協働の事業を実施して、貧困の削減に取り組んできた。支援対象となったのは延べ29団体で、支援総額は2億2362万496円に上る。各国に現地の人権活動家や弁護士、大学教授らからなる諮問委員会を設け、諸課題を解決するための年間テーマを設定して支援先を選定。さらに、プロジェクトの経過も詳しく調査し、成果を上げた。
同プログラムは立正佼成会一食(いちじき)平和基金からの委託事業。NGOの調査や分析では、NPO法人「シャプラニール=市民による海外協力の会」の協力を得た。
ブックレットでは、支援団体の歴史や活動をはじめ、プロジェクト概要、受益者や団体スタッフの談話を掲載。支援が現地でどのように役立てられてきたかが検証され、紹介されている。また、専任アドバイザーの大橋正明・聖心女子大学教授と委託プログラムオフィサーらによる座談会、各国での「思い出コラム」なども収録された。ブックレットは希望者に随時無料配布される。
なお、同財団ホームページには、14年に公開された同プログラムの事業評価報告書が公開されている。
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ブックレット=祈り、願い、出会い、そして新たなチャレンジへ――『貧困の撲滅』庭野平和財団「南アジアプログラム」10年を振り返って
B5判・175ページ・無料(非売品)
申し込みは、同財団ウェブサイト
http://www.npf.or.jp/grant/southasia_program/post_1.html