庭野会長 日吉大社へ 「山王祭」を観覧

天台宗総本山・比叡山延暦寺(滋賀・大津市)の小堀光實執行の招聘(しょうへい)により、立正佼成会の庭野日鑛会長は4月13日夜、湖国三大祭りの一つである日吉大社(大津市坂本)の山王祭を観覧した。佐藤益弘西日本教区長(京都教会長)が同行した。

山王祭は791(延暦10)年、桓武天皇が日吉社に2基の神輿(みこし)を寄進したことに始まる。1200年以上の歴史を有し、「天下泰平・五穀豊穣(ほうじょう)」の祈りが捧げられてきた。

当日の夜には、祭りの中で最も勇壮な「宵宮落とし神事」が行われた。この神事は、前夜に結婚した男神と女神の間に、御子神が誕生することを再現した儀式で、駕輿丁(かよちょう)と呼ばれる男衆が4基の神輿を1時間激しく揺さぶり、「陣痛」を表現。その後、祝詞が奏上されると、御子神の誕生を表す瞬間として一斉に神輿が地面に落とされ、男衆が威勢よく西本宮拝殿に神輿を担ぎ入れた。会場からは大きな歓声が上がった。

庭野会長は小堀執行の説明に耳を傾け、雄々しい神事を見学した。