3年目を迎えた「ゆめトモ交流プログラム」 ミンダナオの青年が9支教区で会員と交流

世田谷教会の青年部員がマトイを披露。MCLメンバーらも体験した

フィリピン・ミンダナオ島のNGOである「ミンダナオ子ども図書館」(MCL)の奨学生と立正佼成会の会員が心を通わせる、今年の「ゆめトモ交流プログラム」(主管・青年ネットワークグループ)が4月12日から23日まで、9支教区で行われる。プログラムのスタートとなる12日には、MCLメンバーら10人が世田谷教会(東京西支教区)を訪れ、同教会の少年、青年男子、同女子の各部員ら約120人と交流した。

本会では、小学生・中学生と親が、紛争や対立で傷ついた子供たちへ、手作りの布製の袋(ゆめポッケ)に文房具やおもちゃなどを詰めておくる「親子で取り組むゆめポッケ」を行っている。ゆめトモ交流プログラムは、過去にゆめポッケを受け取った現地の青年たちを日本に招聘(しょうへい)し、本会の青年部員との交流を通してそれぞれが世界に目を向け、平和な心を育む機縁とするもの。今年で3年目となる。

12日、世田谷教会では、青年婦人部員(48)と長男(13)、次男(13)が、7年前から取り組むゆめポッケづくりを通して、紛争が絶えない世界の状況を知り、家族で物を大切にするようになったことを発表した。この後、青年部員がマトイを披露。MCLメンバーらも体験した。

次いで、MCLの松居友館長が、同島の紛争の歴史や国内避難民への支援活動の様子を、現地の映像を交えて報告。続いて、MCLメンバーらがダンスや合唱を披露し、会場を沸かせた。最後に、オマー・ウダスさん(18)、レジンベア・ヴィレナさん(18)が、ゆめポッケを受け取って、思いを寄せてくれる人がいることに喜びが込み上げた当時の心境を発表し、感謝の言葉を述べた。

※訂正とおわび
4月21日付「佼成新聞」(紙面版)2面「ゆめトモ交流プログラム」の記事中、「MCLメンバーら9人」とあるのは、「MCLメンバーら10人」の誤りでした。訂正しておわびします。