TKWO――音楽とともにある人生♪ ピッコロ・丸田悠太さん Vol.2
小学2年生でフルートを始め、「ずっと吹き続けたい」という一心で音楽大学に進学した丸田悠太さん。やがてプロの楽団でのエキストラ出演を機に、オーケストラの演奏家を志した。ピッコロを演奏し始めたきっかけ、そしてその魅力とは。
オーディションの後が、大切
――オーディションで合格できないと、焦りもあると思うのですが、受け続けたのですね
オーディションは、次のステップに自分を導いてくれる扉だと考えていましたから。実際、音楽に対する姿勢を大きく変えてくれるものでした。
僕は、落ちることの方が多かったんです。まったく落ち込まないということはありませんよね。落選は当然、残念なことですから。でも、強がるわけではないのですが、落選も次につながるステップだと前向きに受けとめていました。そう切り替えられたのは、負けず嫌いな性格も影響していると思います。
オーディションの後は、自分に足りないもの、自分が磨くべき部分を客観的に見つめざるを得ないので、とても意味のある大切な時間でした。
その後、大学院在学中に、東京ニューシティ管弦楽団から団員として声を掛けて頂きました。ここで演奏を続けながら、同時に新たな音楽的な刺激も求めていたので、さまざまな楽団のオーディションを受け続けることにしました。その一つが東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)でした。ピッコロ奏者としてオーディションを受けたのですが、この時のオーディションは採用者なし。でも、これをきっかけに、佼成ウインドにエキストラとして声を掛けて頂くようになりました。そして2010年、再びオーディションを受けて合格し、今日の“丸田”があるわけです。