WCRP/RfP創設50周年 諸宗教者が平和のために連帯して半世紀

第8回世界大会は再び京都で開催された。参加者はWCRP/RfPの原点を確認しつつ、改めて世界平和に向けた宗教者の取り組みを誓った

継承――紛争解決に向けた和解への取り組み

WCRP/RfPはこれまで、世界各地で10回の大会を開催した。毎回、世界が直面する課題をテーマに掲げ、問題の解決に向け、全体会議や研究部会などを通して宗教者の視点から討議が重ねられた。国益を超えた、人類愛に基づく宗教者の叡智(えいち)が大会宣言文にまとめられ、その後の行動の指針となった。

大会では女性会議、青年会議も実施。また、大会は国や信条の異なる宗教者が出会い、交流し、友情を深め、相互理解を促進する機会にもなっている。

これまで、イタリアでの第6回大会には、ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世が出席。第7回大会は、初めて中東・イスラーム圏(ヨルダン・アンマン)で開催された。再び京都で行われた第8回大会では、青年世界大会(広島、京都)も開かれた。

WCRP/RfPが特に力を入れてきたのが、紛争和解の取り組み。対話を基に紛争当事者間の信頼を醸成し、和平に向けた調停、紛争後の復興支援にあたるのが特徴だ。

アフリカのシエラレオネ内戦では、現地の宗教指導者に働き掛けて諸宗教協議会を設置。同協議会が政府側、反政府側の調停役にあたり、和平協定成立に貢献した。

ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争では、現地の宗教者間の融和に尽力。同国史上、初めて四大宗教(イスラーム、カトリック、セルビア正教、ユダヤ教)の最高指導者が一堂に会する機会を提供し、紛争解決に向けた共同宣言の発表に寄与した。庭野日鑛会長はWCRP/RfP国際委員会会長として現地を訪れ、仲介役を務めた。

ボスニア・ヘルツェゴビナの諸宗教評議会設立に尽力した庭野会長。98年、教団創立60周年に際して来会した現地の四大宗教の最高指導者と再会した

このほか、ベトナム戦争、カンボジア内戦、イラク戦争、スリランカ内戦などでの和平や復興への取り組みに尽力。イスラエルとパレスチナの対立緩和に向けた中東和平会議も開催した。

軍縮にも力を注ぐ。3回行われた「国連軍縮特別総会」(SSD)で大きな役割を果たしたほか、核不拡散条約(NPT)再検討会議、国連軍縮会議にも代表者を派遣してきた。現在は核軍縮・不拡散議員連盟(PNND)や平和首長会議などとも協働する。2009年から10年には、核廃絶や軍縮、開発の促進を訴える「ARMS DOWN! 共にすべてのいのちを守るためのキャンペーン」を展開。世界で集めた署名を国連に提出した。

さらに、環境と開発に関する取り組みや、エイズ孤児の救済、平和教育、災害対応にも力を注いできた。

さまざまな分野との連携も重視し、国連とは創設当初から緊密な協力関係を構築。国連経済社会理事会(ECOSOC)の「総合協議資格」(カテゴリーⅠ)を有する国連NGOとして、国連諸機関と協働する。ユニセフとは30年以上にわたって子どもと女性の保護に関する連携事業を実施。各国政府やNGO、学術界とも連携し、ネットワークを構築して平和への取り組みを行っている。

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