青空の下、華やかに 「第50回生誕地まつり」

赤トンボが飛び交う秋晴れの青空に万灯の白い花が舞う――。「第50回生誕地まつり」(主催・同まつり実行委員会)が10月11日、庭野日敬開祖生誕の地である新潟県十日町市で開催された。立正佼成会から庭野日鑛会長、熊野隆規理事長をはじめ教団役職者らが出席。市民や会員ら約1万6000人が参集した。生誕地まつりは、十日町市名誉市民である庭野開祖の功績を讃(たた)えるとともに、文化交流を通じて同市の振興・発展に寄与するもの。十日町市から世界平和を発信することを目的としている。
午前9時20分に始まった「市中行進」には、86教会6475人の会員が参加。マトイ、万灯、鳴り物をはじめ、郷土芸能、歴史や名産品などをテーマに趣向を凝らした行進を披露した。沿道の観客は手拍子や手作りのうちわで応援した。
今年は、開祖生誕120年にあたり、同まつりが50回の節目を迎えることから、初参加や久しぶりの参加という教会が多く見られた。世田谷教会はマトイ、鳴り物で25年ぶりに行進。大船教会も20年ぶりにマトイ、万灯、鳴り物で行進に臨み、沿道の観衆に笑顔を向けた。四国支教区は支教区として16年ぶりに参加した。公家行列、よさこい、松山野球拳おどり、阿波踊りなど、各教会の地域色を生かした華やかな隊列で行進した。松山教会青年女子部長(30)は、「3カ月前、家庭の事情で生誕地まつりに参加できなくなったS婦人部長さん(43)から隊列のリーダー役を引き継ぎました。先頭に立ったり、大きな声を出したりするのが苦手な私には荷が重いというのが本音でしたが、ずっと一緒に練習してきた白石婦人部長さんの思いと共に行進しようと誓いました。行進中は、背中越しに聞こえる仲間の声も、いつになく頼もしく感じられました。最後まで全力で踊りを披露でき、無事にゴール地点にたどり着いた時、自然と涙があふれました。仲間に支えられて私がいることを実感する一生忘れられない一日でした」と話した。
初参加の諫早教会は、マトイ、鳴り物に続き、両手に持った二枚の皿を打ち鳴らして練り歩く郷土芸能「のんのこ皿踊り」を披露。10年ぶりの参加となる福岡教会は、今年新調した色鮮やかな衣装で、マトイ、万灯、鳴り物、よさこいなどで沿道の観客を沸かせた。

多くの青少年が隊列に加わったことも、今年の大きな特長だ。埼玉教会は、少年部員による手作りの「子どもマトイ」を披露。頭の部分に「平和」と記された小ぶりのマトイを振る姿に、沿道から温かな拍手が送られた。岡崎教会は青少年部員らが真っ赤な法被をまとって演舞。長岡教会は、青少年部員らが『つながり』『平和』をテーマにした創作ダンスを披露し、それぞれ隊列の先頭で行進をリードした。
マトイ、鳴り物の行進を行った花巻教会の女性会員(67)は、「姪孫(6)が太鼓、私が笛で初めて行進の隊列に加わりました。彼女が初めて生誕地まつりに参加する姿を見守り、一緒に行進までさせて頂き、感無量でした。行進中、大人に交じって小さな体で太鼓を叩(たた)く姪孫の姿が見えました。将来を担う彼女の記憶に、今回の行進のことが残っていてくれるといいな――そう祈りながら笑顔で行進しました」と振り返った。
このほか、開祖生誕120年、まつりの50回の節目に祝意を伝える横断幕や、庭野開祖が願った世界平和実現への決意を込めたメッセージなどを掲げて行進する教会が多く見られた。
会場周辺では、十日町の特産品を販売する「おかめ市」や「ふるさと広場」など多彩なイベントが催され、来場者を楽しませた。
閉会式では、花角英世新潟県知事、関口芳史十日町市長が祝辞。次いで、同まつりの開催50回を記念して公募されたキャラクターとロゴデザインの表彰式が行われた。キャラクター部門大賞の阿部晴一さん(55)、ロゴ部門大賞の髙田貴美子さん(48)をはじめ佳作・特別賞の受賞者が登壇し、表彰を受けた。
次いで、豊田教会の鈴木章浩教会長の音頭で「追い込み」が行われた。この後、あいさつに立った庭野会長は、にこやかに行進する会員たちを応援しながら、「その様子を見ているだけで、私も楽しくなりました」と述べ、行進参加者を労(ねぎら)った。また、同まつりの開催に向けた関係各所の尽力に謝意を表した。





