「中東紛争の平和的解決を求めたイスラエル人作家が逝去」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)

懇談するリカルディ教授(左)とマクロン大統領(提供・聖エジディオ共同体)

フランス大統領と聖エジディオ共同体創設者が対話

聖エジディオ共同体(カトリック在家運動体、本部・ローマ)創設者のアンドレア・リカルディ教授はこのほど、フランスのエリゼ宮を訪問し、マクロン大統領と2時間以上にわたり懇談した。大統領府の関係者と同共同体の使節団が同席した。同共同体の広報部が6月6日、明らかにした。

懇談では、「ウクライナ戦争」について意見を交わした後、大部分の時間がアフリカ大陸の多くの地域で発生している政情不安や暴力の状況分析に充てられた。そうした状況の中で、「聖エジディオ共同体が展開する平和、発展のための取り組みや、具体的な医療や教育、住民の戸籍の届出(創設的届出)を行うプロジェクトなどについて話し合われた」とのことだ。

また、世界における欧州各国の役割にも話題が及び、欧州連合(EU)加盟国間の結束が強化され、国際舞台で権威ある決定的な役割を果たしていくことが確認された。最後に、両指導者が「世界における共存と寛容を促進していくため、諸宗教間対話が持つ抜本的な重要性」を強調し、懇談を終えた。
(宮平宏・本紙バチカン支局長)