「中東紛争の平和的解決を求めたイスラエル人作家が逝去」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)

中東紛争の平和的解決を求めたイスラエル人作家が逝去

数十年間にわたり、イスラエル・パレスチナ間紛争の直接交渉による平和的解決を訴え続けてきたイスラエル人作家の巨匠、アブラハム・B・イエホシュア氏が6月14日、テルアビブの病院で死去した。85歳だった。

イエホシュア氏の訃報を受け、イタリアの「ANSA通信」は同日、イスラエル人の著名な作家であるアモス・オズ氏(2018年逝去)、デイヴィッド・グロスマン氏と共に、イエホシュア氏を「中東紛争の対話による解決の熱心な提唱者であった」と報道。3人は、イスラエル国内で左翼シオン主義者たちの道標となるだけでなく、国際的にも権威ある見解の保持者として尊敬を集めてきた。

イエホシュア氏は、最後のインタビューの中で、「静かに死を待つ」と明かしながらも、「イスラエルの政治的・社会的未来に対して非常に憂慮している」と述べていた。

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