TKWO 第156回定演 指揮は元首席指揮者のポール・メイエ氏

東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)の「第156回定期演奏会」が11月23日、東京芸術劇場(東京・豊島区)で行われ、約900人が来場した。

指揮者は、フランスから来日したポール・メイエ氏が務めた。同氏は、TKWOの元首席指揮者(2010年から12年)で、世界的なクラリネット奏者としても知られる。また、元TKWO楽団員の仲田守氏(サクソフォン)と稲垣卓三氏(コントラバス)が編曲を手がけた楽曲も演奏された。

当日は、「序曲『ローマの謝肉祭』」(H・ベルリオーズ作曲/仲田守編曲)の演奏でスタート。続く「クラリネットのための軍隊協奏曲 Op.6」(C・ベールマン作曲/大橋晃一編曲)、「クラリネットのための第1狂詩曲」(C・ドビュッシー作曲/稲垣卓三編曲)では、メイエ氏が自らクラリネットを演奏しながら指揮をする“吹き振り”でTKWOと共演。素早いタンギングと細やかな指の動きで軽快なメロディーを奏でた。

後半では、「交響曲第3番(オルガン付き)」(C・サン・サーンス作曲/大橋晃一編曲)を披露。約35分に及ぶ演奏では、世界最大級のパイプオルガンによる重厚な音色と美しいハーモニーが会場に響き渡り、聴衆を魅了した。

翌24日には、「第6回大阪定期演奏会」がザ・シンフォニーホール(大阪市)で行われ、約550人が会場を訪れた。