全国教育者習学の集い 『笑顔と涙によりそおう』をテーマに 子供との関わり方学ぶ

集いは、本部の事務庁舎を拠点に、全国の教育関係者をオンラインでつないで行われた

『笑顔と涙によりそおう』をテーマに、立正佼成会の令和3年次「全国教育者習学の集い」(教育グループ主管)が2月7日、ウェブ会議システムを使って開催された。教育関係者の会員102人がオンラインで参加した。

開会挨拶に立った田中啓之習学部次長(教育グループ)は、日頃から教育現場で子供たちと触れ合い、心を通わせようと努める教育者に敬意を表した後、未来を担う子供たちの育成の重要性などを説いた庭野日鑛会長の今年の『年頭法話』の内容を確認。教育現場での生かし方について、「優しく、思いやりのある子供たちを育てるには、まず触れ合う私たち大人が豊かな心を育むことが大切です」と述べた。

続いて、四つの分科会が行われた。道灌山学園保育福祉専門学校非常勤講師の下岸幸子氏、芳澍女学院情報国際専門学校校長の石田光男氏、認定こども園園長を務める齋藤貴子氏、言語聴覚士の田中宏昌氏の4人が講師を務め、それぞれの立場から子供たちの教育や人との関わり方などについて語った。

この中で下岸氏は、自分が良かれと思ってしたことでも、相手を苦しめたり、つらい思いをさせたりする場合があると指摘。本当に人の役に立つためには、相手が何を求めているのかを知ることが大事であり、そのためにも相手と丁寧なコミュニケーションを図り、心に寄り添うことが大切と述べた。

また、分科会では、演習や、参加者による意見交換が行われた。

最後に中村記子習学部部長があいさつした。分科会の内容を振り返った後、漫画家・絵本作家のやなせたかし氏の著書『もうひとつのアンパンマン物語――人生は、よろこばせごっこ』の一部を紹介。「ひとはひとをよろこばせることが一番うれしい」という、やなせ氏の思いを伝えた上で、「皆さまの喜ばせごっこは、どんな物語でしょうか。それぞれ、たった一つの喜ばせごっこの人生が紡がれることを祈念いたします」と述べた。