北海道地震から1年 苫小牧教会で会員が慰霊供養

「北海道支教区高校生リーダー教育」の参加者は、読経供養を通して、震災の犠牲者に慰霊の誠を捧げた

「平成30年北海道胆振(いぶり)東部地震」から1年を迎えた9月6日、震源地に近い厚真(あつま)町、安平(あびら)町、むかわ町を包括する立正佼成会苫小牧教会では、一周忌の慰霊供養が行われた。

昨年9月6日、北海道胆振地方を震源として発生した地震では、厚真町で最大震度7を観測し、44人(災害関連死含む)が大規模な土砂崩れなどの犠牲となった。

6日、教会道場には会員30人が参集。犠牲者の冥福と早期の復興を祈り、読経供養を行った。また、北海道支教区の大道寺孝之教務員が、昨年の震災発生後、北海道庁からボランティアの要請を受け、道内の会員を中心に道社会福祉協議会と協力し炊き出しや避難所での清掃、被災家屋の片付けなどに従事したことを振り返った。

翌7日には同教会を会場に実施された「北海道支教区高校生リーダー教育」で、高校生ら43人が、同地震の犠牲者の慰霊・復興祈願供養を厳修した。

参加者の男子高校生(15)=苫小牧教会=は、「ご供養の間、山が削られ、建物が土砂につぶされた被災地の状況が鮮明に思い出されました。地震は夜明け前に起きたため、すぐに避難できず、逃げ遅れて亡くなった方々がたくさんいらっしゃいます。安らかにと祈っています」と語った。