ACRP執行委員会 東京での第9回ACRP大会に向けて

第9回ACRP大会に関しては、アジアが抱える諸問題の解決を図る行動指向型に移行していくため、メーンテーマを『行動するアジア宗教共同体:包摂的で平和なアジア』とすることを確認。来年10月14日から16日まで東京・渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターでの開催や、大会の参加者数、開会式での基調講演者などの提案事項が承認された。また、本大会の直前に青年と女性による大会実施や、本大会内で第10回ACRP大会までに取り組む「行動計画」を採択することが決定した。

ACRPの組織運営のあり方については、管理委員会を廃止し、新たに外部の宗教指導者や専門家を招聘(しょうへい)して「諮問委員会」を設ける、財政の健全化を推進するため、「アジア・トラスティーを設置する」といった定款の改正が提案され、承認された。

さらに、今後の「フラッグシッププロジェクト(重点実施事業)」として、人身取引の撲滅、女性と子供の尊厳の確保、北朝鮮と韓国、バングラデシュとミャンマー両国間の平和と和解の実現に向けた活動など五つの取り組みが検討された。

閉会のあいさつに立った庭野会長は、アジアの諸問題の解決に向け、前向きで活発な議論が行われたことに謝意を表明。ACRPがより具体的な活動を展開する組織になることに期待を寄せた。