清水寺の森貫主が台東教会で講演 開祖記念館の公開講座

開祖記念館による公開講座「開祖さまとの出会いを語る」(全6回)の第1回が4月7日、立正佼成会台東教会で開催され、北法相宗音羽山清水寺の森清範貫主が講演した。同館から川本貢市館長らが出席し、会員ら294人が参加した。

この公開講座は、庭野日敬開祖の功績や人柄を、縁の深かった宗教者や学術、文化など各分野の識者の視点を通して顕彰することが目的。当日は、平井孝昌教会長のあいさつに続き、森貫主が講演に立った。

1974年、庭野開祖が清水寺を訪ね、同寺貫主を務める大西良慶和上と懇談した

この中で森貫主は、貫主として現在の清水寺の基盤を築いた大西良慶和上の元に庭野開祖が訪れた際の様子を回想。「和上はいつも、『在家の姿で多くの方を仏の道に導かれる。ああいう方のことを菩薩さまと言う』と、開祖先生について笑顔で語っておりましたことを、今でも思い出します」と話した。

また、言葉は使い方によって相手を喜ばせたり、傷つけたりするが、いつも人の幸せを願って言葉を選び、相手の心を軽くする触れ合いが庭野開祖の印象として残っていると詳述。庭野開祖に倣い、良い言葉を発して相手と良好な関係を築く生き方を心がけてほしいと語った。

さらに会員に対し、「皆さまが、仏の尊さや、今、いのちあることの有り難さを人さまにお伝えすることこそ、世界平和に向けた布教の大きな力になります」と語り、一人ひとりの活躍に期待を寄せた。

最後に、川本館長が講演への謝辞を述べた。