一人ひとりが平和の礎に「ゆめトモ交流プログラム」

自分にできる一歩 今後も

5月22日、MCLの一行は神戸教会で日本文化を体験

その後、名古屋教会少年部が取り組んできた平和活動を紹介するスライドを上映。映像のナレーションを担当した女子小学生(10)は映像解説の中で、両親や2人の姉と共に、相手の喜ぶ顔を想像しながら心を込めてゆめポッケを作っていると語り、「世界が平和になることを信じて、これからも自分ができる平和への一歩を歩んでいきたい」と言葉を添えた。

次いで、「ゆめポッケ」に取り組む青年婦人部長(44)とその子供2人が発表。その一人の男子小学生(11)は「ゆめポッケ」について学ぶ中で、空腹に苦しむ世界の子供たちのことを知り、自らもおやつを我慢する体験を機に、相手の幸せを願う気持ちが強くなったと語った。「受け取った人と実際に会えてうれしい。これからは、フィリピンで紛争が起きないことを祈り続けます」と話した。

同日午後には、MCL奨学生と青年部員の双方が、ダンスや合唱、特技を披露し合うなど活発に交流。最後に、少年部員が奨学生らに記念品を贈呈した。

同プログラムの運営責任者を務めた少年部長の女性(47)は、交流に向けた準備に携わる一人ひとりが“平和を築く種になる”ことを意識して企画したと話す。「当日の交流会では青年各部が一つにまとまり、MCLの皆さんと、互いに思いやり、世界の平和を共に目指す夢を確認し合えたプログラムにすることができました。この出会いを大切にして、今年のゆめポッケの活動に取り組んでいきたいと思います」と語った。

ミンダナオ紛争とミンダナオ子ども図書館(MCL)

ミンダナオ島では、16世紀ごろから、キリスト教系住民とムスリム系住民との間で土地や自治権をめぐる対立が続いていた。1960年代以降、政府軍と反政府組織との間で武力衝突が相次ぎ、市民を含む12万人以上が犠牲となった。そうした中、「ミンダナオ子ども図書館」は2003年の設立以来、被災住民が暮らす村での医療や生活物資の支援、絵本の読み聞かせによる心のケア活動を展開。紛争や貧困の影響下で暮らす家庭の子供への奨学金支給、寄宿舎の提供も行っている。

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