WCRP/RfP日本委「フクシマコミュニティづくり支援プロジェクト」 2017年度第4期支援先を発表

世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会は3月14日、「フクシマコミュニティづくり支援プロジェクト」の2017年度第4期支援先を発表した。

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同プロジェクトは東日本大震災の復興支援の一環として、14年10月に発足。今期を含め14期にわたり200団体に計約3833万円を支援してきた。震災発生から7年が経った今なお、福島県では東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射能の影響を心配し、避難生活を続ける住民が少なくない。14期目となる今回は、地域や世代間におけるコミュニティーの再生、活性化に取り組む28団体に計553万円を寄託する。

第4期支援先の一つ、福島市で活動する「ReLink(りんく)」は昨年、親や子供を亡くした遺族らの支援を目的に発足。遺族が集う機会を定期的に設け、思いを分かち合う場を提供する。

東白河郡の福島県県南音楽サークル「キヅナシンガーズ」は、コンサートやイベントで音楽活動を展開。「キヅナシンガーズコンサート」を催し、音楽を通じて避難者と地域住民の交流を図る。

福島県外では4団体を支援。この中で、茨城・つくば市の「ルピナスの会」は、原発事故の影響で茨城県に避難する母親たちへの相談会や交流会を開催し、心理的な不安の軽減に努める。