聖イグナチオ教会でキアラ・ルービック師の「帰天10周年追悼ミサ」 庭野会長が出席

ミサは、岡田カトリック東京教区名誉大司教の司式で行われた

3月17日、立正佼成会の庭野日鑛会長は、東京・千代田区のカトリック麹町聖イグナチオ教会主聖堂で執り行われたフォコラーレ運動(カトリックの在家運動体、本部・ローマ)創立者、キアラ・ルービック師の「帰天10周年追悼ミサ」に出席した。フォコラーレ運動の日本メンバー、カトリック信徒、本会会員など諸宗教者が参列した。

当日、祭壇上には、キアラ・ルービック師の尊影が掲げられた。その前には、庭野光祥次代会長(公用のため欠席)が贈った生花が飾られた。

追悼ミサは、岡田武夫・カトリック東京教区名誉大司教の司式で開祭。集会祈願、福音朗読、奉納祈願、拝領、キアラ師の言葉の朗読とカトリックの儀礼に従って進められた。

岡田名誉大司教は説教の中で、キリスト教の教会一致(エキュメニズム)運動、諸宗教対話などに触れながら、神の愛の実現として、キリスト者、宗教者の枠を超えてすべての人類の一致を目指すフォコラーレ運動の実践を祝福し、その創立者であるキアラ・ルービック師の遺徳をたたえた。最後に日本フォコラーレの共同代表である的野ジルベルト氏、小川素子氏があいさつした。

 

キアラ・ルービック師、フォコラーレ運動と本会

キアラ師は1920年、イタリア・トレント市に生まれた。43年、一生を神に捧げることを誓い、仲間と共にカトリックの在家運動体である「フォコラーレ運動」(フォコラーレとはイタリア語で「暖炉」の意)を創立。同運動は62年にローマ教皇ヨハネ二十三世に認可され、愛と一致を生活の根本精神に全世界に広まった。国際的な教会一致、諸宗教対話・協力、平和社会活動は高く評価され、同運動会長のキアラ師は、テンプルトン賞、ユネスコ平和教育賞、欧州評議会人権賞など多くの表彰を受けた。本会と同運動は、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)などを通じて友好関係にあり、会員レベルでの交流も活発に行われている。キアラ師は、2008年3月14日、88歳で帰天。同運動の第二代会長にはマリア・ボーチェ師が就任している。