TKWO――音楽とともにある人生♪ アルトサクソフォン・林田祐和さん Vol.3

TKWOのコンサートマスター・田中靖人さんと師弟関係にある林田祐和さん。第3回となる今回は、田中さんとの出会いや自身の趣味であるカメラと音楽の共通点について聴いた。

師匠・田中靖人さんとの出会い

――佼成ウインドのコンサートマスターを務める田中靖人さんと師弟関係ということですが、これはどういった経緯で?

中学3年生の時、地元である宮崎の楽器店に「佼成ウインドの田中靖人さんが教えに来る」という情報を知ったのです。すぐに応募をして、指導を受けに行ったのが、初めての出会いでした。その頃からサクソフォン奏者になるために音大(音楽大学)に進学したいと思っていたので、「音大に行きたいので、教えてください」と田中さんに指導のお願いをしました。田中さんは快くOKしてくださって、その後も関係が続きました。中学3年生までは地元の楽器店で行われた指導に、高校生からは月に一度、東京に通い、2時間のレッスンをして頂きました。

――師匠のいる佼成ウインドに入団してどうでしたか

憧れの舞台で一緒に立って、演奏できた時はとても不思議な感覚でした。田中さんと同じ楽団である佼成ウインドにいて、同じ側に立ってサクソフォンを吹いている。それまで観客席で聴く側だった僕が、師匠と同じ舞台で拍手を頂いている――。あの時の感覚は、言葉では言い表せないですね。

師匠と弟子という関係においては、入団したばかりの頃は、どうしても「先生」と見てしまっていました。最近は、それがやっと取れてきましたね。対等と言うと誤解を生んでしまいますが、実力的に対等というわけではなく、共に演奏する奏者として、音楽を語り合える、遠慮が無い関係になってきました。

――ツイッターによく、風景の写真や楽団員の写真を載せていますね

去年の11月に家電量販店に行った時に、陳列してあった一眼レフに目が留まり、衝動買いをしてしまいました。それまでもカメラは格好良いと思っていたし、全く興味がないわけではありませんでした。徐々に、仕事で日本各地だけでなく世界各地に行くので、何も残さないでいるのはもったいないなと感じるようになって、子供も生まれて、成長を写真で記録したいという親心に火が付き、背中を押されて買ってしまったのです。

それから、いろいろな写真を撮るようになりました。それで、気に入った写真をツイッターに載せるようになりました。

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