鰍沢教会入仏式 庭野会長 新しい門出を祝う(動画あり)

鰍沢教会入仏式は教会道場と鰍沢小学校体育館の2拠点に分かれて行われた
6月21日、立正佼成会鰍沢教会は、庭野日鑛会長を迎え入仏式を挙行した。所有から借用の教会道場に移転し、新たな形の布教拠点として一歩を踏み出す。法話に立った庭野会長は、「今から始まる、新しい今日一日、という感じがしてならない」と述べ、再出発した同教会の門出を祝った。
同教会は今日に至るまで、教会幹部、会員と本部が1年以上にわたって対話を積み重ねてきた。先達の思いがたくさん詰まったこれまでの教会道場を手放すのは寂しい。しかし、これからは教会道場に集うよりも、教会で学んだ仏の教えを携え、積極的に地域社会につながっていくことが重要だ。会員は現状とそれぞれの心の内を確認し合い、覚悟を決めた。「自分の心に本尊を勧請し、家庭や社会で法華経の教えを実践しよう」と――。
入仏式当日は、前夜までの雨が上がり、鰍沢は清浄な空気に包まれた。式典には庭野会長夫妻、教団役職者、来賓として日蓮宗波木井山円実寺の長谷川喜章住職が臨席。教会道場の他、オンラインでつないだ近隣の富士川町立鰍沢小学校体育館に、会員約300人が参集した。
式典の冒頭、庭野会長による「御本尊除幕の儀」が行われた。“化粧直し”をして金色に輝くご本尊像が尊容を現すと、参集者から感嘆の声と拍手が沸き起こった。熊野隆規理事長を導師に読経供養が厳修され、庭野会長が啓白文を奏上した。
続いて、壮年部庶務のSさん(54)が体験説法を行い、教会での学びを家庭や職場で実践してきた体験を発表した。
Sさんは、一昨年の教会発足60周年を機に自立した信仰を目指して活動に取り組んだと報告した。職場では、「自分一人が努力すれば何とかなる」という慢心を手放し、先輩に相談しながら業務を進めると、仕事に対する相手の情熱や会社を大切に思う心が伝わってきたと吐露。一人ひとりを大切にし、人を敬い、感謝する心を学んだと語った。
また、昨年に教会移転の話を聞き、現状を受け入れなければならないとの思いと手放したくない心が交錯する中、先輩方の思い、庭野日敬開祖の願いに立ち返り、皆で本気になって語り合ったと表白。伝統を継承しつつも、新しいことに挑戦する大切さを実感し、「教会に来れば救われる」という「人をつなげる」発想だったと気づき、自らが「人とつながりたい」と強く感じたと語った。家庭でも娘に教えを自分のものとしてもらえるよう、入仏式を機に「自分の心にいつも仏さまを感じ、善き縁となって共に幸せへの道を歩めるよう新たなる出発をしたい」と誓った。

法話に立った庭野会長は、冒頭、東井義雄氏の言葉を引用し、「今から始まる、新しい今日一日、という感じがしてならない」と心境を表現。今後は、全国の教会で布教や拠点の在り方が問い直されていくことに触れ、「鰍沢教会はその門出であり、とても大切な、大変な、大事な入仏式、また教会道場であると思います」と語った。
さらに、在家仏教の修行について、法華経にある「道場観」に言及。教会道場は稽古場で、家庭や社会が法華経の教えを実践する本番であるから、教会道場の大小は問題ではないと説示した。その上で、「令和八年次の方針」を読み上げ、幼少年・青年達を人道に導くために、親は日常生活で、腹を立てたり、悪口を言ったり、怒鳴ったり、裏表のある態度を取ったりせず、常に自分の感情をコントロールして子どもに触れ合うことを大事にしたいと話した。
最後に、わが身にはじまり、家庭、社会、国家、人類をきれいにしていく「清浄行」を紹介。日常生活で法華経の教えを実践することの大切さをしっかりと受けとめ、「お互いに修行中の身でありますから、精進してまいりましょう」と結んだ。
式典後、庭野会長夫妻は鰍沢小学校体育館に移動。「会長先生 結縁(けちえん)のつどい」に臨み、会員と親交を深めた。






