自らを愛し、敬う心で精進を 盂蘭盆会(動画あり)

全国から寄せられた8608体の新仏戒名を、光祥次代会長を導師に本部職員が奉読した
線香の匂いが漂い、坐床(ざしょう)に置かれたいくつもの提灯(ちょうちん)が幻想的な光を放つ――。先祖の御霊(みたま)に追善回向の誠を捧げる立正佼成会の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」が7月15日、大聖堂(東京都杉並区)と全国各教会で開催された。
約1750人が参集した大聖堂での式典では、会員たちが先祖から受け継いだいのちの尊さをかみしめ、心一つに読経供養を行った。導師の庭野光祥次代会長と本部職員が全国から寄せられた8608体の新仏(にいぼとけ)戒名を、杉並、中野両教会の「教師」資格者が新仏と一般の戒名などを一斉に奉読。光祥次代会長が庭野日鑛会長の「回向文」を奏上し、焼香した。
体験説法に立った若狭教会教務部長(49)は、教務部長を務める中で、「青年の日」の準備が進まず焦るがゆえに、少年部長の夫に具体的な改善案を押し付けて傷つけてしまったと吐露。「正論だけでは人の心は動かない」という教会長の言葉から、相手を思いやる心の大切さに気づき、夫の思いに耳を傾けると、忙しい青年部員の意欲を引き出そうと努力する姿が見えてきたと話した。自身もサンガ(教えの仲間)と新たな縁を結びたいと願い、「相手の仏性を信じ、若い世代と共に歩める私になれるよう精進します」と誓願した。

焼香後、法話に立った庭野会長は、全ての人間は互いに修行中の身であると説いた
この後、庭野会長が登壇し、焼香に続いて法話を述べた。庭野会長は、全ての人間は一列横隊で、生きることの専門家はいないと明示。「釈迦も達磨(だるま)も修行中」と言われるように、互いに修行の身だと語った。また、死んだ人が行く霊界は生きている人にとって分からない世界だが、人間が生きる世界も分からないことだらけであると話し、手が動く、息をするといった当たり前のことを有り難いと受けとめ、人間に生まれてきたことに感謝する大切さを説いた。
そして、道元禅師の言葉を紹介する形で、仏を愛し、敬する心を持って拝める自分ならば、それは自らを愛し、敬うことでもあると説示。仏も自分たちも、「みんなが今、修行中だという気持ちを忘れないで、私たちも日々精進をしてまいりたい」と語りかけた。






