バチカンから見た世界(136) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)
紛争が絶えないミャンマーよ、どこへ行く
1948年にビルマ連邦として英国領から独立したミャンマー。しかし、その前年には独立運動の指導者であったアウンサン将軍が暗殺され、独立直後には、少数民族のカチン族が分離独立運動を展開し、アウンサン将軍を総書記として結成された共産党が政権を離脱した。
SDGs達成には女性の活躍が必須 明社によるオンライン講演会
貧困、紛争、気候変動など、人類は今、かつてないほどさまざまな課題に直面している。このままでは、たった一つしかない地球で安心安全に暮らせなくなる――。その危機感のもと、持続可能な世界を実現するための“道しるべ”が、17の目標と169のターゲットが定められた「持続可能な開発目標」(SDGs)だ。
「親子で取り組むゆめポッケ」令和5年度の活動休止 通関手続きの厳格化を受け決定
毎年、夏休みを中心にキャンペーン期間を設けて行っている「親子で取り組むゆめポッケ」の今年度の活動を休止することが、立正佼成会一食(いちじき)平和基金運営委員会より発表された。
復活祭は死から生命への過ぎ越し――教皇が「復活祭のメッセージ」(海外通信・バチカン支局)
ローマ教皇フランシスコは4月9日、バチカン広場でキリストの復活を祝うミサを司式した後、サンピエトロ大聖堂の中央バルコニーに立ち、世界に向けて「復活祭のメッセージ」を発信した。バチカン広場とその周辺には世界各国から約10万人の信徒が参集し、教皇の言葉に耳を傾けた。その模様は、「ワールドビジョン」でライブ中継された。
埼玉教会が発足70周年 会員一人ひとりが持ち味を発揮し、喜びと感謝の思いに満ちた記念式典
立正佼成会埼玉教会は、長沼妙佼脇祖の出身地(埼玉・加須市)にある。4月2日、教会道場の正門横に、緊張した面持ちで紅白の綱を手にした少年部員たちが整列した。この日、教会発足70周年を祝う記念式典とともに、記念事業として制作した“看板”の除幕式が行われた。
静岡支教区「クリエーション・コア」 “なんでもあり”の熱い語り場 枠にはめようとする意識を払拭
昨年、立正佼成会静岡支教区で行われた、幅広い話題で対話を重ねる法座ベースの新たな語り場「クリエーション・コア」が、今、熱い。
DJボウズの音楽語り(1) 文・戸松義晴(浄土宗心光院住職)
音楽に込められた人々の思い
世の中には、たくさんの音楽があふれています。一つ一つの楽曲の歌詞や音色には作者の思いが込められており、歌い手たちの祈りや思い出も詰まっています。そんな音楽の世界に、住職である私も魅了されている一人です。
バチカンから見た世界(135) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)
植民地主義とカトリック教会――バチカンの見解
15世紀のスペインやポルトガルなどを中心とする欧州の列強諸国は、当時のローマ教皇の権威をも利用しながら、キリスト教が伝播(でんぱ)していない新大陸の「征服」を奨励し、先住民の土地や富を奪い、彼らをキリスト教に改宗させる政策を施行していった。こうした、欧州、白人人種、文化、宗教の優越性を主張する植民地主義は、16世紀以降に「新大陸発見の教説(ドクトリン)」と呼ばれ、定着した。
大人が学ぶ 子どもが自分も相手も大切にできる性教育(4) 文・一般社団法人ソウレッジ代表 鶴田七瀬
『性教育のメリット(性犯罪の被害・加害・傍観者にならない)』
性教育は、被害者にならないためだけに必要だと思われていることがありますが、実際はそうではありません。加害者を生み出さないためにこそ必要なものです。
大聖堂で「降誕会」 全ての現象を仏の説法と受けとめ精進を 庭野会長が法話
釈尊の誕生を祝すとともに、仏教徒として教えに出遇(であ)えた悦(よろこ)びといのちの尊さをかみしめ、さらなる精進を誓う立正佼成会の「降誕会」が4月8日、大聖堂(東京・杉並区)で挙行された。全国から会員約630人が新型コロナウイルスの感染防止策を施して参集したほか、式典の模様がインターネットでライブ配信(会員限定)された。