英国のエリザベス二世女王が逝去(海外通信・バチカン支局)

「英国の母」と呼ばれたエリザベス二世女王が9月8日、96歳で永眠した。訃報に接したローマ教皇フランシスコは同日、チャールズ三世新国王宛てに弔電を送付。「英国国家とコモンウェルス(英連邦)の善に対する奉仕、責務遂行に関する献身の模範、キリストへの信仰とキリストの約束に対する確固たる希望を示した」と女王を称賛しながら、「心からの哀悼」を表明して「女王の永眠」を祈った。

続きを読む

バチカンから見た世界(124) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

ロシア正教会を追放すべきか、対話の余地を残すべきか――世界教会協議会

8月31日から9月8日まで、ドイツ南部のカールスルーエで世界教会協議会(WCC)の「第11回世界大会」が開かれた。同大会には、世界120カ国以上にある350を超えるキリスト教諸教会(総信徒数約5億8000万人)から代表者約4000人が参加した。

続きを読む

共生へ――現代に伝える神道のこころ(19) 写真・文 藤本頼生(國學院大學神道文化学部教授)

御神木のみならず、地域の森林をいかに後世に守り伝えていくか

「鎮守の森」と称される神社を訪れると、田園風景の中にこんもりとした境内林や、大都会のオアシスともなっている明治神宮の森、京都府の賀茂御祖(かもみおや)神社(下鴨神社)の「糺(ただす)の森」など、さまざまな形態が見られる。神社によっては境内に御神木と呼ばれる特定の樹木があり、三峯神社や來宮(きのみや)神社のようにパワースポットとして御利益を求める人々で賑(にぎ)わう例もある。しかし、静岡県掛川市の事任八幡宮(ことのままはちまんぐう)では、数年前に多くの参拝者が訪れて、樹齢500年ともいわれる御神木の楠(くすのき)に手を触れたことで御神木の幹の樹皮が剥がれたり、ハイヒールなどで木の根を踏みつけて樹勢が弱ったりして、結果、御神木の周囲に柵を設けた事例もある。先に掲げた三峯神社では、とにかく御利益にあやかりたいという一方的な願いだけで御神木にだけ触れ、写真を撮って帰る人々が相次ぎ、貼り紙や立て看板を設けて神社への参拝を喚起したようなケースもある。

続きを読む

えっ、これも仏教語!?(66) 【ちょうだい】頂戴

仏・仏の教え・経典などを頭に乗せ頂くことを言います。

続きを読む