こども食堂から築く共に生きる社会(5) 文・湯浅誠(認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ理事長)

すべての子どもたちを受け入れる「どなたでもどうぞ」の姿勢

貧困問題という社会の課題があることを世の中になんとか認めてもらいたかった私は、その実情を伝えるとき、できるだけ厳しい状態、過酷な状態、不遇な状態、悲惨な状態にある人を取り上げてきた、と前回書きました。そうでないと「怠け者の自業自得でしょ」と思っている人たちが納得してくれないからです。

続きを読む

本会が「同性パートナーシップ規程」を施行 メッセージを発表

同性同士のカップルを「結婚に相当する関係」と見なし、証明書を発行する「パートナーシップ制度」を導入する自治体や企業が増えている。こうした社会の変化を受け、立正佼成会でも今年4月1日、職員を対象とした「同性パートナーシップ規程」が施行された。同規程では職員の同性パートナーやその子供について、本会制度上の「配偶者や家族」と見なし、婚姻関係と同等の住居手当といった福利厚生サービスの提供を受けられることが定められた。これに伴い、5月30日には、『「同性パートナーシップ制度」の導入に込めた思い』と題したメッセージを発表し、本会ウェブサイトに公表した。

続きを読む

バチカンから見た世界(120) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

文明の衝突をあおるロシアの政権と正教会

ウクライナの首都キーウ(キエフ)のビタリ・クリチコ市長はこのほど、「世界の霊的指導者たちが、彼らの道徳的役割を果たすための立場を明確にし、諸宗教の平和に対する責任を、誇りを持って遂行してほしい」と呼びかけた。これを受け、世界の諸宗教指導者で構成される使節団が5月23日から26日までキーウを訪問し、同国に対するロシア軍の侵攻と爆撃の早期終結と、和平を模索していくことを願い、祈りを捧げた。バチカンの公式ニュースサイト「バチカンニュース」が26日に報じた。

続きを読む