現代を見つめて(64) 依存症からの脱却 文・石井光太(作家)

依存症からの脱却

東京五輪以降、日本各地で緊急事態宣言が延長されたり、まん延防止等重点措置が新たに適用されたりすることで、外出自粛の空気が高まっている。そうした中で急増しているのが、「インターネット・ゲーム依存」だ。

続きを読む

利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(54) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

東京オリンピックのメダルラッシュを祝えるか?

東京五輪が開催され、閉幕した。テレビは競技と日本のメダルラッシュにのみ焦点を合わせていたが、私たちは表面的な賑(にぎ)わいに惑わされずに、その陰で進行している現実を正しく直視しなければならない。仏教で言う正見だ。

続きを読む

バチカンから見た世界(111) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

東京オリンピックの遺産

東京オリンピックが8月8日、閉幕した。「朝日新聞」は8月9日付の社説で、「新型コロナが世界で猛威をふるい、人々の生命が危機に瀕(ひん)するなかで強行され、観客の声援も、選手・関係者と市民との交流も封じられるという、過去に例を見ない大会」と報じた。さらに、「この『平和の祭典』が社会に突きつけたものは何か。明らかになった多くのごまかしや飾りをはぎ取った後に何が残り、そこにどんな意義と未来を見いだすことができるのか」と問いかけ、莫大(ばくだい)な開催費用や営利主義の運営などの課題を今後解決することによって「東京大会の真のレガシー(遺産)」とするよう訴えた。

続きを読む

唯仏与仏(88) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話

法華経の教えを行じる功徳は、自分のほうからささげる気持ちになって、「人さまに喜んでいただきたい」という菩薩の心が湧き起こってくることです。まだそういう気持ちのない相手を発心させてあげ、法華経の軌道に乗せてあげることが、相手も自分も、ともどもに幸せになっていく条件なのです。

続きを読む

TKWO――音楽とともにある人生♪ テナートロンボーン・石村源海さん Vol.2

小学生の時に、自らの音感が良いことを知って、音楽が好きになっていった石村源海さん。吹奏楽団でトロンボーンを演奏するようになり、上達のために、時に苦悩しながらも、努力を重ねてきた。昨年4月に入団するまでの経緯、新人として過ごしたこの1年4カ月の思いを聞いた。

続きを読む