心の悠遠――現代社会と瞑想(8) 写真・文 松原正樹(臨済宗妙心寺派佛母寺住職)
禅と知的文化交流
米・ニューヨーク州のコーネル大学の学生や教員ら22人が6月13日から24日まで、神奈川・鎌倉市の寺院や自坊の佛母寺(千葉・富津市)を巡る、「佛母寺・コーネル大学日本仏教実践授業講座」を開催した。毎年恒例の講座で、今年で4回目となる。自然の中で行う作務や坐禅など僧堂体験を通じて、「仏教と私たちを取り巻く社会・環境問題」について学ぶためのものだ。
えっ、これも仏教語!?(34) 【ぐち】愚痴
仏教では、煩悩(ぼんのう)中でも貪欲(とんよく)、瞋恚(しんに)、愚痴(ぐち)の三つを最も克服すべきものとして「三毒(さんどく)」といいます。
気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(33) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)
タイのターミナルケアの現場から(後編)――いのちに与えられた最後の課題
先月は、ウィリヤダンマ・アシュラムのリーダー僧、スティサート師によるターミナルケアの実践の様子をお伝えした。病める人に対する師の触れ合いと、患者からの「タンブン(徳積み)」。タンブンという観念と具体的な実践は、タイ人の日常生活に溶け込んでいるが、死を前にした時、より一層その重要性が増してくることを痛感した。
TKWO――音楽とともにある人生♪ パーカッション・渡辺壮さん Vol.3
長年、フリーランスの演奏家として活動を続け、昨年、東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)の一員となった打楽器奏者の渡辺壮さん。最終回では、演奏家を続ける中で感じる喜び、そして、吹奏楽ファンに向けたメッセージを伺った。