〈ひと〉本会「モンゴル看護師育成支援プロジェクト」1期生として看護師資格を取得し帰国した ガンチュルーン・サンブーさん(27)

人を育て、母国の医療の発展に尽くすことが私の使命

いつも手帳を持ち歩いている。どのページにも、ローマ字で記したモンゴル語と、ひらがなで記した日本語のメモ書きがびっしり。「先輩から、感動する言葉を教わったんです。えっと……」。取材中、そう言って何度も手帳のページを繰り、行ったり来たりするが、たどり着けない。病院での勤務中には、指導役の先輩看護師から「慌てず、慎重に」と口酸っぱく言われたと笑う。「でも大丈夫ですよ。『宗教で心を支え、医療で体を治す』。頭にはちゃんと入っています」。そう語り、はにかんだ。

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急増する難民をどう守るか フランスの取り組みを視察して――JARの石川代表理事による報告会

6月20日は、国連で定められた「世界難民の日」。19日に発表された国連の報告によると、紛争などが原因で発生した世界の難民は5年連続で増えており、2017年末で過去最高の6850万人に上る。急増する難民への対応、さらにその背景にある紛争や政治的な迫害、経済的格差などが国際的な問題になっている。

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被爆の記憶を受け継ぎ、非戦の誓いと平和の尊さ語る 広島被爆体験伝承者・細光規江さん

私は広島市の被爆体験伝承者として被爆者の証言を受け継ぎ、これまで多くの方々を前に講演を行ってきました。これからお話しするのは、12歳で被爆した笠岡貞江さん(85)の証言です。

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東京佼成ウインドの第139回定演 ドイツのマクデブルク劇場音楽総監督のキンボー・イシイ氏が指揮

東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)の第139回定期演奏会が6月23日、東京・新宿区の東京オペラシティで開催された。聴衆約1000人が参集した。

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新・仏典物語――釈尊の弟子たち(13)

天よ、雨を降らせよ

雨の降らない日が続いていました。農民たちも、うらめしげに天を仰ぐばかりでした。まだ被害は出ていませんでしたが、このまま雨のない日が続けば農作物に影響が出てくることは目に見えていました。

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