TKWO――音楽とともにある人生♪ テナートロンボーン・今村岳志さん Vol.3
高校時代に聴いたジョン・ウィリアムズのオリンピック・ファンファーレに衝撃を受けた今村岳志さんは、2014年、学生時代から憧れを抱き続けていた東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)に入団した。入団後に感じた佼成ウインドの魅力やトロンボーンの役割、そして練習に励む中学・高校生へのメッセージを聞いた。
写真企画「光彩の詩」の第12回
裏磐梯在住の写真家・黒原範雄氏による「光彩の詩」の第12回。最終回となる今回は、氷結していた小野川湖に緩やかな川面が現れ、春の気配を感じる「どこかで春の声がする」、堤防沼にひっそりと佇(たたず)む、一本の蒲(がま)を包み込む青い光が美しい「夕暮れの一人ぽっち」、雪深い地域での貴重な晴れ間に心が弾む「青空に弾ける」の三点。
https://shimbun.kosei-shuppan.co.jp/serialization/kosainouta/
どこかで春の声がする
3月になると、裏磐梯もどことなく春の気配が漂ってくる。ピーンと張りつめた空気が次第に緩み、氷が解け、川面が顔を出し始めると心までも温かくなる。新緑まではまだ少し早いが、この季節ならではの美しい光景に出合うと、はやる気持ちを抑えきれなくなってしまう。思いがけない出合いに乾杯!
夕暮れの一人ぽっち
暮れなずむ沼の傍らに、ポツンと立ち尽くす一本の蒲(がま)の穂。消えそうで消えない青い光が、そこはかとないわびしさを漂わせ、いつまでも飽くことのない幻想風景を生み出す。何度かシャッターを切りながらふと、もの悲しいメロディーが頭の中で次第に広がっていった。
青空に弾ける
雪国の晴れた日は心が弾み、青空に向かって大声で叫びたくなる。毎日毎日、降り積もる雪空の下で暮らしていると青空のありがたさが身に染みる。長い冬のつかの間の晴れ間は、一服の清涼剤のように私の心にすがすがしく染み込んでいく。